投資信託を活用した長期分散投資に「根性」は不要か?

面白い記事があったのでご紹介します。All About マネー × Yahoo! ファイナンス体育会系の資産運用にNO!マッチョ思想はいらないリード文は、「投資を勉強していると「精神論、マッチョ思想」によく出くわします。根性とか才能とか努力とか苦労して覚えろとか、投資に精神論や体育会系のマッチョ思想を混ぜる人は、おおむねウソです」とのこと。「体育会系のマッチョ思想」というのがいまいちピンと来なかったのですが、「才能」「...

インデックス投資手法の「ど真ん中」がない!?

いま、ダイヤモンド・オンラインに連載コラムを持っているのですが、これが苦しいのと同時に、思いのほかよい頭の整理になっています。このブログでは、基本的に「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)で提唱されているインデックス投資手法を前提としています。そして、本・新聞・WEBサイトなどからインデックス関連情報を集め、それを補完・検証、あるいは問題提起するブログ記事を書いてきました。しか...

北村慶氏の「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」も増刷だって

先日、「ほったらかし投資術」(山崎元・水瀬ケンイチ共著)が発売8か月後になぜか増刷が決まったという記事(該当記事)を書きましたが、その記事にあの北村慶氏がコメントをくださいました。曰く、「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」(北村慶著)が発売5年半後に突然増刷が決まったとのこと。あの本は本当に良書で、出版当時も絶賛されていました。(書評記事はこちら)コメントによると、「大量の新刊書が出され、...

年季の入った世界地図を眺めながら

うちの机の前の壁には、世界地図が貼ってあります。これは、ブログを書き始めた2005年に100円ショップで買ってきたものです(該当記事)。何度か補修しながらも、いまだに健在です。今日もこれを見ながら、相方と二人で、「日本はこんなに小さいのに、なんで経済規模が大きいのか?」「何故、日本は隣国と仲が悪いのか?」「アジアってどこからどこまでか?」「中国が世界の中心という時代がまた来るのか?」「欧州って狭い場所に...

長期の運用実績が求められる日本の投信、インデックスファンドの場合…

偶然だと思いますが、モーニングスターとYOMIURI ONLINEで同じような主旨の記事が出ていたのが目に留まりました。■モーニングスター アナリストの視点(ファンド)2011/08/25 長期の運用実績が求められる、日本の投資信託市場■YOMIURI ONLINE ランキングで読み解く投信2011/08/25 一目瞭然の新投信重視の風潮アプローチは違いますが、要するに、日本は新規設定の投資信託ばかりが売れて、長期の運用実績があるファンドが少ない...

「ほったらかし投資術」がコツコツ増刷?

山崎元氏と私水瀬の共著、「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」の増刷が決まったとの連絡を、出版社からいただきました。ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)山崎 元 水瀬ケンイチ 朝日新聞出版 2010-12-10売り上げランキング : 5194Amazonで詳しく見る楽天ブックスで詳しく見る by G-Tools...

たまにはアクティブファンドのお話も。JFザ・ジャパン

たまにはアクティブファンドのお話も。今日の日経新聞夕刊5面に「JFザ・ジャパン」(JPモルガン・アセット・マネジメント運用)が取り上げられていました。上記日経記事では、「ベンチマークを上回り続ける投資信託はほとんどない。投資コストがかさむなどの理由で、アクティブ運用の投資信託が敬遠され、インデックスファンドへの資金流入が多い日本株ファンド。だが詳細にファンド内容を分析すると、運用履歴が10年以上あるロング...

「金融リテラシー講座」がいろんな意味で勉強になる

月刊「投資信託事情」の連載の一部がPDFで読めます。その中にたいへん興味深い連載コラムがありました。投信まとなび 投資信託事情金融リテラシー講座[第1回~第8回](岡田 正樹)金融リテラシーについてのコラムの第1回から第8回までが、1本のPDFファイルにまとまっています。その内容は、第1回 リテラシーの低い毎月分配ファンド購入者第2回 投資信託の基本は理解されているのか?第3回 「投資」に成功する人は、どんな人?第4回...

大証が8月15日からiNAV配信開始。気になる対象ETFは?

ETF
今年4月の東証(該当記事)に引き続き大証でも、国内ETFの推定純資産価値(インディカティブNAV=iNAV)の配信を8月15日から開始しています。大阪証券取引所 ニュースETFの1口当たり推定純資産額(iNAV)及びETF組成情報(PCF)の配信開始についてiNAVの更新は15秒に1回です。ほぼリアルタイムで、ETFの市場価格とiNAVの乖離が把握できます。割高に買ったり割安に売ってしまうことを避けられます。ただ、大証のiNAV対象ETF銘柄は...

内藤忍氏、10年間ありがとうございました!そしてこれからも

毎週欠かさず読んでいた金曜日のマネックスメール、特に、内藤忍氏のコラム「資産設計への道」がいちばん楽しみでした。今日配信されたマネックスメール第2955号によると、内藤氏が「資産設計への道」の執筆を終え(なんと10年間で480本!)、マネックスグループを退社されるとのことです。本当にお疲れさまでした!...

ダイヤモンド・オンラインの連載コラム第4回公開。何故かみんなぼやかすアセットアロケーションの作り方を書きました

ダイヤモンド・オンラインでの連載コラムの4回目が、本日公開されました。ダイヤモンド・オンライン 金融のプロに騙されない等身大の資産作り保有資産の値動きの9割がこれで決まる!?アセットアロケーション(資産配分)を簡単に計算する(2011/08/18)アセットアロケーションは、その投資家の投資成果に与える影響があまりにも大きいからか、投資本でも「様々なアセットクラスを組み合わせることが重要だ」「アセットアロケーショ...

国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離問題」がまた元通り?

ETF
上場以来、個人投資家の期待を集めながらも、ETFの基準価額と市場価格の乖離の大きさが課題と言われてきた国内ETFの「上場MSCIコクサイ株」(1680)・「上場MSCIエマージング株」(1681)の乖離率がプラスマイナス0付近まで縮小したという記事を4月下旬に書きました。(参考記事)その後の動向をウォッチしていたのですが、ここで一旦再整理しておきます。以下が、「国内ETFの基準価額と市場価格の乖離率」の推移を表したグラフで...

書くことによって人間関係が広がる

ブログを書いていると、書くことによって人間関係が広がってきたなぁと実感します。ブログを書き始めて最初の数ヶ月は、虚空に向かって独り言を呟いているだけという感覚でした。でも、頭の整理になるし(前回の記事参照)、備忘録にもなるので、まぁいいかという感じでこつこつ書き続けました。長く書き続けていると、だんだん読者のかたが増えてきて、反応が返ってくるようになりました。まず、コメント・トラックバックがつくよ...

書くことによって頭の中が整理される

ブログを書いていると、書くことによって頭の中が整理されるなぁと実感します。正確に言うと、何かを書こうとすると自動的に、・「知らないこと」が明らかになるので、調べると「知っていること」になる・断片的に「知っていること」が有機的に結びついて理解が深まるという感じです。本やオンライン・コラムを書こうとすると、余計にその傾向が強くなります。たいしたアウトプットもしていないので偉そうなことは言えませんが、少...

読者さんの「売らずに我慢するテクニック」2011

先日の記事「売らずに我慢するテクニックについて」に読者の方々から、ご自身の「売らずに我慢するテクニック」が寄せられました。今回はそれを取り上げたいと思います。投資において、目的と方法がしっかりと決まっていれば、あとはそれを継続するために、どんなことでもやるべきだと思います。些細なこと、おまじないみたいなこと、支えとなる言葉……皆さんいろいろと工夫しておられるようです。注意事項ですが、これらは「バイ&...

日経ビジネスアソシエに掲載されました。含蓄あるお言葉が

日経ビジネスアソシエ 2011年 9/6号に、当ブログと水瀬が掲載されました。 「深田晶恵の今さら聞けないお金のトリセツ」というコーナー(P.16)で、『「インデックスブロガー」に学ぶ運用哲学』と題したコラムが掲載されています。インデックス投資の概要とともに、『仕事と投資の主従を考えれば「働いてお金を稼ぐ」のが主で、「稼いだお金のうち余裕資金を運用に回して殖やす」のはあくまで従だ』『運用にのめり込んで、肝心の...

売らずに我慢するテクニックについて

市場暴落時の積み立て投資の記事をご覧になった読者のかたから、「水瀬さんは一切不安にはならないんでしょうか?」というコメントをいただきました。人間なんだから、一切不安にならないわけはないでしょう。基本的には、自分のリスク許容度を把握しているので、その範囲内の利益・損失では大騒ぎする気持ちは起きにくいのかも知れません。ただ、今までの数々の下げ相場を凌いで生き残ってきた中で、感情的にならないで済むような...

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー、6周年

2005年8月9日に第1回目のブログ記事を書いてから、丸6年が経ちました。今日で梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)は6周年です。こんなに長く続けてこられたのも、読んでくださる方々がいらっしゃったからこそです。このような未熟なブログにお付き合いいただいた皆さま、本当にありがとうございます。心より感謝いたします。本やオンライン・コラムの執筆などもやってはいますが、私のベースはこのブログ...

「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」8月分の投資を実行

「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」8月分の投資を、本日8月8日に行ないました。 <ご参考>ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法とは?政府・日銀の為替介入もむなしく、再び円高・株安が進んでいるようです。先週末には世界中の株式市場に関して、「暴落」「急落」という文字がニュースで躍っていました。今日も朝から不穏な空気が漂っていましたので、早いかもしれませんが、今月はここら辺で投資してみました。...

高齢者だけでなく、学生さんもインカムゲインがお好き?

楽天証券に、投資と投機、インカムゲインとキャピタルゲインに関するコラムが掲載されています。楽天証券 山崎元「ホンネの投資教室」第154回 誤解に満ちた「投資」と「投機」詳しくは上記コラムをご覧いただきたいのですが、内容は、山崎氏が担当している大学の授業の期末試験で、「『投資』と『投機』をどう区別するといいか、経済的性質の違いと、運用者にとっての意味の観点から論じて下さい」という問題に対して、学生たち...

【お願い】 ご質問の前にはブログ内検索を!

ブログのPVが増えてくるにつれて、質問コメントや質問メールが多く寄せられるようになっています。これ自体は別に悪いことではないと思います。しかしながら、その質問内容が、過去のブログ記事(およびそのコメント欄)にズバリ書いてあることばかりだったりすると、答える方もだんだん辛くなってきます。ご自分にとって、「初めて抱く疑問」「ふと思いついた疑問」「もしかしてこれは誰も気付いていない大問題かも!」という疑問...

「自分で選ぶ」目を養うしかない

現在の日本では、投信は資産形成手段として浸透していないという記事です。YOMIURI ONLINE ランキングで読み解く投信「資産形成」手段として浸透していない投資信託 (2011年8月4日)もちろん、高齢者層で毎月分配型投信がフィットするというかたも多いとは思いますが、この記事が指摘しているように、株式投信の約7割が毎月分配型という日本の投信市場は、やはりちょっと普通ではないと思います。一方で、資産形成層向けの投信、...

ダイヤモンド・オンラインの連載コラム第3回目公開。分散効果の有用性を伝えるために

ダイヤモンド・オンラインでの連載コラムの3回目が、本日公開されました。ダイヤモンド・オンライン 金融のプロに騙されない等身大の資産作り期待リターンは維持したままにリスクだけを低減できるのが分散投資のスゴさ(2011/08/04)リスクと期待リターンについての説明など、普段なんとなく使われている言葉の意味を整理しました。地味ですが、大事なことなので丸々1回使いました。この言葉が分からないと、「分散効果」の本当の...

「35歳貯金ゼロなら、親のスネをかじりなさい!」(小屋洋一著)は「2世代マネープランニング」の真面目な啓発本

「35歳貯金ゼロなら、親のスネをかじりなさい!」(小屋洋一著)を読みました。タイトルは一見トンデモ本みたいですが、いやいやさにあらず、「2世代マネープランニング」という今まであまり語られることのなかったテーマについて書かれた真面目な啓発本でした。35歳貯金ゼロなら、親のスネをかじりなさい! ~一生お金に困らない2世代マネープランニング~小屋 洋一 すばる舎 2011-07-19売り上げランキング : 2973Amazonで詳し...

ザイヤモンドZAi(ザイ)2011年9月号に掲載されてたことに気づきました

昨日発売のダイヤモンドZAi(ザイ)2011年9月号に掲載されました。ダイヤモンド ZAi (ザイ) 2011年 09月号 [雑誌]ダイヤモンド社 2011-07-21by G-Tools恥ずかしながら、取材されていたことをすっかり忘れており、先日、友人からの「今ドトールザイ読んでたらお前出てたよGJ!」というケータイメールで思い出しました。というのも、取材は今年の4月。その後、掲載が度々延期されてきて、9月号には掲載されるとメールで連絡はいただ...

リバランスの効果が高いのは月次?四半期次?年次?それとも乖離率?

ニッセイ基礎研に、リバランスの方法についてのレポートが掲載されています。ニッセイ年金ストラテジー 2011年08月号(vol.182) リバランス方法に見直しの余地はあるか?詳しくは上記レポートをご覧ください。無理やり要点をまとめると、リバランスのルールとしては、定期的なリバランス、予め設定した乖離許容幅を超過した際にリバランスするといった方法があるが、上昇局面でも下落局面でも、短期のリバランスより年次のリバラ...