郵便局でインデックスファンドを買ってはいけない

水瀬ケンイチ

郵便局は、10月3日から販売する投資信託商品として、計3商品を正式に決めたとの報道がありました。内容を見ましたが、正直、ガッカリです。

日本郵政公社
8/29付:郵便局において募集の取扱い等を行う証券投資信託の選定結果について
情報ソースへのリンクはコチラ

3商品のうちのひとつがコレ。

・大和ストックインデックス225ファンド(販売手数料2.1%

販売手数料2.1%!?高っ!!
僕は、インデックスファンドは販売手数料ゼロが常識だと思っています。
販売手数料があろうとなかろうと、インデックスファンドの収益は一緒です。だって、日経225のような指数(インデックス)とまったく同じ値動きをするように作られているんですから。
だったら、販売手数料ゼロの販売会社で買った方がいいのは明白です。販売手数料ゼロの日経225インデックスファンドなんて、他でいくらでも売ってます。探せない人のために、いくつか例を下記に示しておきます。

投資信託
・日経225ノーロードオープン(興銀第一ライフ・販売手数料0%)
・株式インデックスファンド225 (DKA・販売手数料0%)

楽天証券
・日経225ノーロードオープン(興銀第一ライフ・販売手数料0%)
・株式インデックスファンド225 (DKA・販売手数料0%)

マネックス証券
・日経225ノーロードオープン(興銀第一ライフ・販売手数料0%)

●カブドットコム証券
・インデックスファンド225(UFJパートナーズ・販売手数料0%)

みーんな販売手数料ゼロですよ。それなのに、郵便局では2.1%も取る。
郵便局で100万円分ファンドを購入した瞬間、2万1000円は販売手数料として郵便局に持っていかれてしまうのですよ。一方で、全く同じ値動きをするのに販売手数料は1円も取られないファンドが、別のところでは売っているのです。
これじゃ、無知につけこんだ「ボッタクリ」です。
ああ、投資に疎いおじいちゃんおばあちゃんや、定年まで一生懸命働いて退職金を手にした団塊世代のお父さんお母さんたちが、なじみの郵便局員から、このボッタクリファンドを笑顔で買っていく様子が目に浮かぶ……。とてもやるせない。

話は変わりますが、郵便局での投資信託販売については、かねてより、金融業界から民業圧迫だのなんだのというトンチンカンな批判が相次いで出ていました。郵便局の割高な販売手数料設定は、それに配慮した形にも見えます。
だとしたら、こんな投資家そっちのけの業界都合がまかり通ってはいけないと思います。

インデックスファンド投資家として、皆さんに声を大にして言いたい。

『郵便局でインデックスファンドを買ってはいけませんよー』
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Posted by水瀬ケンイチ