「信用偏差値」(岩田昭男著)はクレジットスコアを上げるためのカードの使い方がわかる

水瀬ケンイチ

『「信用偏差値」―あなたを格付けする』(岩田昭男著)を読みました。


投資本ではないのですが、広い意味での「お金の使い方」ということで、投資本カテゴリで紹介します。
いつもお世話になっているクレジットカードですが、本書ではその歴史と仕組み、それからあまり聞いた事がなかった「クレジットスコア」について詳しく書かれています。

本書によると、クレジットスコアとは、カード返済履歴などから作る「信用偏差値」のことで、米国ではこのクレジットスコアがローン金利だけでなく、就職から転居、携帯電話加入にまで影響したりするらしい。
だから、自分のクレジットスコアを上げるように、皆コツコツ努力しているそうです。

日本ではまだそこまではいっていないようですが、今後、貸金業法改正で信用情報機関が一本化され、その情報がマーケティングに利用されたりすれば、米国のようになる可能性もあるようです。

本書では、クレジットスコアを上げるクレジットカードの選び方・使い方が書かれます。
クレジットカードなんて「年会費無料でポイント還元率がいいもの」という観点でしか選んでませんでしたが、こんな観点での選び方もあるんだなと参考になりました。
また、使い方ですが、

(1)カードを持ちすぎない
(2)返済には決して遅れない
(3)限度額いっぱいで使うことはしない
(4)毎月一定額は必ずカード払いをして実績を積む
(5)複数のカードの申し込みを短期間にしない
(6)一度申し込んだら半年間は期間をあける

こうしているとクレジットスコアが上がっていくとのこと。
自分の場合、使っていないクレジットカードが何枚かあるので、整理しようかなと思いました。
個人ブログを見ていると、より良い特典を求めてクレジットカードを矢継ぎ早に作っていくかたを見かけますが、それはあまりよくなさそうです。

それにしても、米国のようなクレジットスコアの目的外利用は、あまり気持ちのよいものではありません。日本ではそうならないでほしいものです。
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Posted by水瀬ケンイチ