週刊SPA!特集『株をやらない人々の“なるほど”な主張』(その2)

水瀬ケンイチ

前回の記事「週刊SPA!特集『株をやらない人々の“なるほど”な主張』(その1)」の続きです。
次の「株をやらない著名人」の主張を見てみましょう。

■ジャーナリスト 斉藤貴男氏の場合
「反社会的で不健全な今の株式市場にはかかわりたくない」

僕は個人的に、この考えには賛成できません。
たしかに、ライブドア問題など最近の金融不祥事を見ていると、株式市場は反社会的で不健全な部分もあると思います。
しかし、株式市場には、様々な社会的活動を営む企業と、様々な投資家が集まっています。そこには、いい奴も悪い奴もいるでしょう。株式市場は、一定のルールのもとで、そんな皆が自分の欲望と利益ために活動をすることで、互いに影響し合い、結果的に全体が成長していこうという仕組みです。これは、社会の仕組みとまったく同じです。株式市場は、言わば「社会の縮図」なのです。
だから、反社会的で不健全だからという理由で株式市場を否定するのは、反社会的で不健全だから社会とかかわりたくないと言っていることと変わりません。青臭すぎます。まして、この方はジャーナリストであり、その社会の出来事を飯のタネにしている職業ではありませんか。
こういう方には、是非、電気・ガスを始め食品・生活用品など、上場企業が提供する全ての製品・サービスを一切使わずに生活していただきたいものです。

次の株をやらない人の主張。

■元証券マンの場合 ※すみません、この方の記事のメモを失念しました。記憶を頼りに書きます。
「今の株ブームは証券会社を儲けさせているようにしか見えない」(というような内容だったかと)

なるほど。これはある意味、真実かもしれません。
株式売買手数料は下がったとはいえ、頻繁な売買を行えばそれなりの金額になってしまいます。また、投資信託の手数料は、むしろ販売手数料・信託報酬ともに上昇傾向にあると思います。
コストに疎い投資家は、知らず知らずのうちに自分の儲けを証券会社に差し出している部分が大きくなってしまします。コストに要注意です。
また、「主婦の熱狂は相場のピーク」というような内容もおっしゃっていました。現在の市況的な要因も、株をやらない理由としてはアリなのでしょう。
もっとも、証券マンはもともと自らの株式投資を禁じられているので、「私は株をやらない」と胸を張られても、あっそうですかとしか言えません。

次の株をやらない人の主張。
■経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎元氏の場合
「残念ながら、今年は昨年みたいには儲かりません」

山崎氏の記事は、個人的な株をやらない主張というよりも、現在の日本株式市場の解説的な位置づけでした。
山崎氏によると、日経平均はまだ1万6千円ではなく、すでに2万2千円と見るのが妥当とのことです。割と有名な話ですが、2000年4月の日経平均構成銘柄の変更の際、時価総額の51.4%が変わってしまいました。日経平均株価には、指数としての連続性はもはやありません。ですから、日経平均でバブル時の○分の一という比較は意味を成しません。僕も、市場の割安性を見る際にはTOPIXを目安としています。
日経平均株価の水準に関わらず、今の日本株式市場はバブル6合目まで来ており、今年は下落のリスクが高まっているとのことです。気をつけたし。


前回の記事も含め、著名人の「株をやらない主張」を見てきました。
株式投資を必要としない方々がいること、株式市場で注意しなくてはならないことが指摘されてたかと思います。
でも、社長でも高額報酬があるわけでもない普通のサラリーマンである僕は、コストと市場の過熱に注意しながら、今後も株式投資をしていく必要があることに変わりはないと改めて思いました。
同じような立場の個人投資家の皆さん、一緒に頑張っていきましょう!
関連記事


投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ