投資信託の信託報酬等は増加傾向。でも僕たちにはあれがあるじゃない

水瀬ケンイチ

モーニングスターによると、投資信託の信託報酬等は増加傾向にあるとのこと。

2006年(随分昔ですが)に、10年間信託報酬が増加傾向だというブログ記事を書いたことを覚えています。
その時には、10年間で14%値上がりした結果、平均1.27%になったという内容でした。
(関連記事)2006/06/25 投信の管理手数料、10年で14%値上がり

しかし、モーニングスターによると、直近の2009年もしっかり増加しているようです。
単純平均で見ると、2008年1.33%→2009年1.35%に増加。
加重平均で見るともっと顕著で、2008年1.33%→2009年1.39%に増加。
(出展:モーニングスター アナリストの視点 2010-03-04「信託報酬率等」は増加傾向)

更に増加していますね。
まったく、金融機関さんの努力には頭が下がる思いがします。

もちろん、高い信託報酬に見合う投資成果を出している投資信託も、なかにはあるとは思います。
しかし、一般的には、信託報酬の多寡と投資成果は必ずしも連動していないと言われています。
特に、インデックス投資家としては、信託報酬等は極力低く抑えておきたいところです。

幸いなことに、
最近は、「STAMシリーズ」や「eMAXISシリーズ」のような比較的低コストなインデックスファンドも登場しています。
また、投資信託ではありませんが、国内市場上場のETFで、個人の資産運用のコアになり得るような「上場インデックスファンド海外先進国株式」(1680)や「上場インデックスファンド海外新興国株式」(1681)等の低コスト商品も登場しています。
更に、海外ETFでも、「VTI」「EFA」「VWO」等、低コストで良いものが提供されています。

これらの低コスト商品は、金融機関の実入りが少ないだけに、TVCMや新聞広告で大々的に宣伝されることは少ないでしょう。
だから、これらは投資家自らが探し出し、うまく活用して、効率的にインデックス投資を続けたいものです。


<ご参考>
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Posted by水瀬ケンイチ