PER1000倍超

水瀬ケンイチ

先日、週刊東洋経済をパラパラと読んでいたら、すごい記事を見かけました。まずは下の表を見てください。
高PERランキング

よくある「高PERランキング」ですが、1位のオンコセラピー・サイエンスの1841倍ってすごいですね!思わず笑いました。
IT関連企業の過熱ぶりは分からないでもないですが、これを「砂上の楼閣」と言わずして何と呼びましょう。
また、記事ではこうも指摘されています。
『意外なのは、オールドエコノミーに属される銘柄も数多く上位にランクされている点である。たとえば、9位歌舞伎座、21位昭和飛行機工業、22位御園座、27位東京會舘など。このところの業績はほとんど横ばいで、華々しい成長戦略があるわけでもない。にもかかわらず、ここまで買われているのは、不動産ブームが波及しているのだろう。歌舞伎座などは都心の一等地に立地、輸送用機器が祖業の昭和飛行機工業は、東京・昭島などに所有する広大な跡地を活用する不動産会社と化している』

もちろん、理論では説明できない高PER企業というものは、いつの時代でも少なからず存在するのでしょうし、これらは特に極端な例かもしれません。
しかしながら、同記事によると、国内株式の平均予想PERは24倍程度に対して、主要国の平均予想PERは15~20倍とのこと。世界の主要国に比べ、日本ってそんなに魅力的な(割高でも買いたいと思うような)国でしたっけ?
これについては、国際分散投資をされている方は今更何をという話かもしれませんが、日本株オンリーの投資をされている方は、「割高なものに投資しているかもしれない」可能性に、ご留意されたし。
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Posted by水瀬ケンイチ