みずほ行員、詐欺団に名簿横流し。ひどい話ですが。

水瀬ケンイチ

みずほ銀行の行員が、顧客情報をカード詐欺グループに横流ししていた疑いで、逮捕されました。

残念ながら、顧客情報流出事件が珍しいことではなくなっている昨今ですが、今回は、WEBサイトをハッキングされて流出したとかではなく、行員自らが能動的に横流ししたということで、問題は深刻です。

銀行頭取が自らよく言うように「信頼が全て」の銀行で、このような犯罪行為が起きてしまいました。明日は株価が下がるでしょう。みずほ銀行は、昨今の株高で時価総額が相当大きくなってるだけに、TOPIXに与える悪影響も気になります。

しかし、悔しいけれども、株価はいずれ回復してしまうと思います。
古くは東京電力の臨界事故から、三菱自動車のリコール隠し、JR西日本の脱線事故と(皆さん覚えてますか?)、超・大企業の超・不祥事は度々起きてきました。事件発生当初はテレビや新聞でそれこそボロボロに叩かれ、株価も地に落ちますが、しばらくするとあっさりと元の水準(或いはそれ以上に)復活してしまいます。
市場は記憶を持たないのであります。
バートン・マルキールも「ウォール街のランダム・ウォーカー」の中でこうぼやいています。

「なぜ人間の記憶はこんなにも短命なのだろうか。なぜ株式相場だけは、あらゆる歴史の教訓と無縁なのだろうか。私には分からない。」

<みずほ行員>詐欺団に名簿横流し 業務上横領容疑で逮捕

 みずほ銀行の行員が約1200件の顧客情報をクレジットカード詐欺グループに横流ししていた疑いが強まり、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊と高井戸署は8日、さいたま市緑区三室、同行業務監査部調査役、高橋芳一(よしいち)容疑者(51)を業務上横領容疑で逮捕した。顧客情報が悪用されたおそれもあり、同隊などは高橋容疑者とグループの関係を追及する。
 調べでは、高橋容疑者は、同行新宿西口支店の「お客さまサービス2課長」として勤務していた昨年2~3月、同行のホストコンピューターに記録されている取引先の法人情報638社分と個人情報630人分を、支店の端末を使って用紙に印字し、新宿区百人町のクリーニング店経営会社「勇心愛」社長、門松学被告(39)=組織犯罪処罰法違反などの罪で起訴=に渡した疑い。容疑を認めている。
 高橋容疑者は支店の総務全般や顧客情報の保管を担当していた。顧客情報は、住所、職業、口座番号などが含まれているという。
 同隊などは昨年6月、偽造クレジットカードを使ってパソコンなど大量の電化製品をだまし取ったうえ、転売して数億円の利益を得ていた会社員や暴力団関係者、中国人らの詐欺グループを組織犯罪処罰法違反などの容疑で一斉に逮捕した。門松被告はグループのリーダー格で、「勇心愛」は指定暴力団住吉会と密接なつながりのある企業。同隊などは顧客情報がカード詐欺に悪用された可能性もあるとみて追及する。
 グループ関係先の家宅捜索で、みずほ銀行の顧客情報に関する資料が大量に押収され、同隊などが流出ルートを追跡したところ、高橋容疑者が浮上した。「勇心愛」が支店の取引先だったことから、門松被告と面識があったらしい。
 みずほ銀行広報は「極めて遺憾であり、お客様や関係者の方々におわびします」とのコメントを出した。
(毎日新聞) - 2月8日15時3分更新

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Posted by水瀬ケンイチ