マイアセットアロケーションを肴に語る(その1) ポートフォリオが非常識な理由

水瀬ケンイチ

前回の記事で、自分のアセットアロケーションと主なポートフォリオを公開してしまいました。

我ながらちょっと非常識な、「良い子はマネしないように」的なポートフォリオだと思っていますので、公開するのが憚られました。ポートフォリオを見ればその人の投資に対する考え方がわかると言われていますので、見る人が見れば「ほう、無茶してるね」などと分かるのかもしれませんが、誰がご覧になるか分からないブログに公開したからには、どうしてこんなになっているのかを説明をつけておくべきなのではないかと勝手に思いました。
そこで、自分のポートフォリオを眺めながら、考え方、課題、将来の見通し等、資産運用について徒然に語ってみようと思います。
あくまで、いち素人個人投資家の考え方なので、間違い・極論等いろいろあろうかと思いますが、あまり気にせず、ビールでも飲みながらご笑覧ください。

まずは、ポートフォリオが非常識な理由です。

その理由は、僕の資産運用の目的が「早期リタイア」であるということです。有り体に言うと、勤めている会社をスパっと辞めて運用利益だけで生活していくことです。
お小遣いを増やしたいとか、頭の体操のための趣味というような、「生きていく上でのプラスα」的な穏やかな目的ではなく、早期リタイアという非常識な目的(もはや野望?)なので、ポートフォリオも少し非常識になってきます。

大きな投資資金があれば、比較的低リスクのポートフォリオでも、運用利益だけで生活していくことができます。具体的な目標金額は差し控えさせていただきますが、イメージ的に言うと、例えば本日の米国10年国債の金利は4.59%、仮に1億円あれば、年間459万円が10年間は安定的に確保でき、これだけでも生活ができます(ただしドルベース・税金は考慮せず)。実際の運用はこんな簡単ではないと思いますが、そんなにリスクを取らずに、安定的な運用で生活していけると思います。
そのような大きな投資資金を作り上げるためには、現在ある資産を、価値が「上がるもの」に投資をして、今後も追加投資して、どんどん増やさなくてはいけません。

では、価値が「上がるもの」って何でしょうか。

世の中にはたくさんの金融商品があります。株式、債券、不動産、商品先物、為替、もっと複雑なもの……。パソコン上で見れば、上がったり下がったりする同じような数字の羅列でしかありませんが、それぞれ本質的な特徴を持っているはずです。僕は、金融商品を見る時には、本質的に、(1)上がるもの、(2)中立的なもの、(3)下がるもの、と単純化して捉えるようにしています。そうしないと、短期的な値動きに惑わされて、わけが分からなくなるからです。

それではいったい、何にどれくらい投資すべきと考えたか。続きはまた次回。

(次回に続く)
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Posted by水瀬ケンイチ