ETFはもはや単なるミューチャルファンドの補足ではない(ETF Trends)

水瀬ケンイチ

個人的な英語の勉強の一環で、ETF Trendsのコラムを読んでみました。

ETF Trends
ETFs: No Longer Just a Mutual Fund Supplement(June 28th)

ない頭でコラムの内容をざっとまとめると、こんな感じのような気がします。
(もちろん、すべて米国市場のお話です)

ETFはもはや単なるミューチャルファンドの補足ではない
・ほんの10年前、ETFはミューチャルファンド業界の補足として見られていたが、今ではミューチャルファンドはETFへの流出と戦っている
・チャック・ジェフィは、先週シカゴで行われたモーニングスター・インベスター・カンファレンスでこのシフトに着目した。その中で3つのサインが出ていた
①バンガードが新たな19本の株式クラスのETFをアナウンス
②グレイル・アドバイザーズが債券ファンド部門のスターファンドであるダブルライン・キャピタルの債券ETFの取り扱いをアナウンス
③24の伝統的ミューチャルファンドを運用しているハンチントン・アセット・マネジメントがそのうち2つをETFに転換
・このETF化の動きは、特にパッシブ運用されるETFの人気と認識されるはず
・実際、最近の研究ではパッシブなグローバル資産は15%から25%へ跳ね上がると見積もられている

※水瀬の貧弱な英語力での解釈ですので、誤解・曲解があるかもしれません(多分あるでしょう)。あまり参考になさらないでください。

「先週シカゴで行われたモーニングスター・インベスター・カンファレンス」というのはこれのことだと思います。
(関連記事)モーニングスター 2010年モーニングスター・インベスター・カンファレンス開催

どうやら、米国ではミューチャルファンドからETFへの移行がトレンドのようです。
ETF化に伴って、パッシブ運用化も進むだろうという記事であったと思われます。
(違ってたらゴメンナサイ)

翻って日本ではどうでしょう。
投信協会のデータによると、2010年6月の株式追加型投資信託(ETF除く)の純資産額は約45兆円(44兆9815億円)に対して、ETFはたったの約2兆円(2兆2754億円)。
(出典)投信協会 投資信託概況6月

まだまだ投資信託全盛です。
足元を見れば、販売会社主導のもと、通貨選択型などヘンテコで複雑な投資信託が幅を利かせているようです。
日本も米国のようにETF化が進めば、パッシブETFなどもう少しシンプルな金融商品がスタンダードになるかもしれません。

もっとも、最近の米国では、ETFでもデリバティブものやヘッジファンドものなど、複雑な商品も出はじめてきていますので、ETF化が進めばすべてよしになるかどうかはなんとも。
ETFでも投資信託でも、投資家が賢くシンプルな運用を心がければよいと思います。
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Posted by水瀬ケンイチ