生活防衛資金が役立った例

水瀬ケンイチ

僕は株や債券などのリスク性資産とは別に、生活費の2年分以上を生活防衛資金として銀行預金で保有しています。
(最近は「2年分“以上”と表現を微妙に変えているのにお気づきでしょうか)

この生活防衛資金には、突然のリストラや長期入院などに備えると同時に、資産運用の心の平静を保つための大切な役割があると考えています。
今回の世界金融危機で、その大切さを再認識しました。
なので、アセットアロケーションを掲載するブログ記事(関連記事)には必ず生活防衛資金についても別掲で書いていますし、マネー誌などに掲載される場合にも極力、生活防衛資金についても書いてもらうようにしています。

先般、相方が気胸で入院しました(関連記事)。肺に穴があいてしまう病気です。
比較的短期間の入院で済んだので費用はそれほど高額ではありませんでしたが、まとまったお金が急に必要になりました。
加入していた医療保険がおりるのはずっと先であり、ここで生活防衛資金がおおいに役立ちました。

そんなこんなで、相互リンクブログ巡りをしていたところ、「とあるサーファーのインデックスWAVE」さんがもっと大変なことになっていました。
とあるサーファーのインデックスWAVE
2010/07/24 それは突然やってくる!!(生活防衛資金を発動)

詳しくは上記ブログをご覧いただきたいのですが、管理人のじろらもさんが働かれていたベンチャー企業が資金繰りにあえぐ中、パートナーの裏切りによって破綻してしまわれたそうです。
大変なことになっておられ、心中お察しいたします。

幸い、2ヶ月程度で新たな仕事につかれたようですが(本当によかったですね!)、じろらもさんはブログ記事の中で、
「生活防衛資金があるおかげで心の余裕が出来ましたし、しっかり将来設計を見据えた判断もできたのではないかと思っております」
と仰っています。
おそらくそれが偽らざる実感なのだと想像します。

上記二例とも、生活防衛資金が実際に役立った例です。
やはり生活防衛資金は大切だなとあらためて思いました。
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Posted by水瀬ケンイチ