「売れ筋」の高利回りファンドは魅力に乏しい?

水瀬ケンイチ

モーニングスターに流行の高利回りファンドに関する記事が掲載されています。

モーニングスター アナリストの視点(ファンド)
2010/07/27 「売れ筋」の高利回りファンドは魅力に乏しい?

詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、新興国債券クラスについてのデータがいろいろ出ています。
そのうちのひとつを引用させていただきます。

新興国の株式と債券のリスク・リターン(米ドルベース)
photo_20100727.jpg
(上記モーニングスター記事より引用)

記事でも書かれていますが、新興国株式(10年)のリスクと新興国債券(10年)のリスクはほとんど同じでも、リターンは10%以上違います。
まあ、短期的には(5年で見ると)リスクはけっこう違うのですが。

<追記>2010/08/02
上記グラフに間違いがあるのではないかというご指摘が読者のかたからあり、モーニングスターに確認したところやはり間違いとのことでした。元記事のグラフが修正されていますので、こちらは削除しました。ご了承ください
<追記おわり>


また、「物価上昇率の高い国は、低い国対して通貨が下落する傾向にある点も考慮すべきであろう」と記事には書かれています。
いわゆる購買力平価の考え方ですが、長期的に見るとかなりきっちり成り立つようです。
長期的には購買力平価が成り立つとすれば、新興国債券ファンドの高利回りも実質的には続かないことになるかもしれません。
(関連記事)
2010/05/24 購買力平価は大正初期から成り立っていた

個人的には、現在、新興国債券クラスには投資していません。
新興国の市場リスクは、債券クラスではなく株式クラスで取りたいと考えているからです。
また、長期的には購買力平価の影響はかなり強いと考えています。
もちろん、現実が理屈どおりにならないことも十分あると思いますので、考え方は人それぞれということで。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
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Posted by水瀬ケンイチ