円高でげんなりしている国際分散投資派の方々へ

水瀬ケンイチ

ここのところ円高、円高と毎日のようにニュース報道されています。

外国資産に投資すると為替リスクを負い、円高になると資産はその分目減りします。
僕を含め、げんなりしている国際分散投資派も多いのではないでしょうか。
リーマンショック以来、円は全ての通貨に対して高くなる「円独歩高」の状態が度々あり、その印象が強く頭に残っています。
しかし、日経新聞2010年7月30日夕刊に、それを覆す面白いデータが掲載されていたのでご紹介します。

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10年前との為替レートの比較です(正確には9年半前ですが)。
「この円高だ、どうせ全ての通貨に対して円独歩高なんだろうなぁ」と思って見てみると、意外や意外。
米ドルと英ポンドに対しては10年前より円高ですが、ユーロ・カナダドル・豪ドルに対しては10年前よりむしろ円安になっています。

これを見ると、通貨の分散に一定の意味はありそうです。
投資をしているとつい近視眼的になりがちですが、少し期間を長くして見直してみると、印象とはまた違った現実が見えてくることがあります。
国際分散投資派の方々、少しは元気が出たでしょうか(^^)


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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Posted by水瀬ケンイチ