全世界株式ETFと豪州リートETFが国内上場!

水瀬ケンイチ

日興アセットマネジメントは、新興国を含む世界株式に投資するETF「上場MSCI世界株」(1554)、豪州REITに投資するETF「上場Aリート」(1555)を3月に東証に上場すると発表しました。

日興アセットマネジメント プレスリリース
2011/02/14 「世界株式」と「豪州リート」、2本のETFを新たに上場

販売資料によると、商品概要は以下のとおり。

「上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本」(愛称:上場MSCI世界株)(1554)
 MSCI ACWI ex JAPAN インデックス連動・信託報酬年率0.315%(税込)
「上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A-REIT)」(愛称:上場Aリート)(1555)
 S&P/ASX 200 A-REIT 指数連動・信託報酬年率0.4725%(税込)

また国内ETFのラインナップが充実することになります。

「上場MSCI世界株」(1554)は日本を除く全世界株式クラスで、これ1本で新興国を含む44カ国に投資できます。
これと日本株式クラス(1306など)のETFを組み合わせれば、全世界株式ポートフォリオが完成です。

ただ、既に上場している先進国株式クラスの「上場MSCIコクサイ株」(1680)と新興国株式クラスの「上場MSCIエマージング株」(1681)を85:15くらいの比率で組み合わせることで同じ効果が得られるとのこと。
「上場MSCI世界株」(1554)の信託報酬が年率0.315%で、「上場MSCIコクサイ株」(1680)と「上場MSCIエマージング株」(1681)の信託報酬がともに年率0.2625%なので、組み合わせる方がコスト的には安くあがります。
差分の0.0525%分は、リバランスの売買手数料と手間賃といったところでしょうか。

一方、「上場Aリート」(1555)は豪州REITクラスですが、中身は、保有資産(不動産)の49%が豪州、33%が米国、14%が英国、残りの4%がニュージーランドになっており、このETFへの投資を通して世界各国の不動産に投資をすることができます。
豪州が多目のグローバルREITという感じですね。

2本とも、個人投資家の資産運用のコアになり得る国内ETFだと思います。
例によって、国内ETFは「市場価格と基準価額の乖離」という課題がありますので、出来高とあわせて、上場後の動向を見守りたいと思います。

とにもかくにも、日興アセットマネジメントさん、グッジョブ!(^^)b

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Posted by水瀬ケンイチ