世界最大のETF「SPDR S&P500 ETF」(SPY)が東証に重複上場

水瀬ケンイチ

東証は、「SPDR S&P500 ETF」(SPY)を2011年3月24日に上場させると発表しました。

東京証券取引所 ETFスクエア
2011/03/04 3月24日(木)、新しいETFが上場します(ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー)~「SPDR S&P500 ETF」~

SPYは、米国株式(S&P500)連動の海外ETFで、資産規模は約7兆8000億円と世界最大のETFです。
NYSEアーカ取引所等に上場されていますが、東証にも証券コード1557として重複上場することになりました。
商品概要は、以下のとおり。

SPDR S&P500 ETF(1557)
 S&P500指数連動・信託報酬年率0.0945%程度

海外ETFの国内取引所への重複上場はまだあまり例がなく(KODEX200はありますが)、今回メジャーどころのETFが東証に重複上場されたことの意味は大きいと思います。
SPYは先に書いたように純資産約7兆8000億円をほこる世界最大のETFであり、途中償還など運用に対する不安がほとんどありません。
信託報酬も年率0.1%以下とまさにワールドクラスです。
しかも、東証での売買には為替手数料はかからず、売買手数料も国内株式扱いになれば格安です。

懸念点があるとすれば、東証での市場価格が他市場よりも割高にならないか(プレミアムが付かないか)、分配金に対する二重課税問題(日本と米国で課税される)はどういう扱いになるのか、といったあたりでしょうか。
このあたりは、おいおい明らかになるでしょう。

SPYの重複上場は大きな一歩だと思います。
SPYに続いて、他の海外ETFの重複上場が出てきてくれるとうれしいです。

ステート・ストリートさん、グッジョブ!(^^)b
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Posted by水瀬ケンイチ