STAMインデックスシリーズの実質コスト(2011年5月決算)

水瀬ケンイチ

インデックスファンド「STAMインデックスシリーズ」の2011年5月決算の運用報告書が公開されました。

例によって、信託報酬とその他費用(いわゆる「隠れコスト」)を加味した実質コストを計算しましたので、公開しておきます。
なお、計算方法が間違っている可能性もありますので、ご利用は自己責任でお願いします。

ファンド名信託報酬リツ信託報酬
エン
その他費用ヒヨウ
エン
概算実質コスト
TOPIX0.4725%1500.4725%
日経2250.4200%2200.4200%
国内債券0.4200%2200.4200%
グローバル株式0.6300%2120.6900%
グローバル債券0.5775%2310.6026%
J-REIT0.5250%1920.5803%
グローバルREIT0.6825%2490.9384%
新興国株式0.6825%63311.0183%
新興国債券0.6300%40190.9293%


やっぱり気になる新興国株式クラスですが、STAM新興国株式の実質コストは年率1.0183%と、eMAXIS新興国株式(年率1.15%)よりも低くなっています。
実質コストは毎年変動するので微妙なところですが、信託財産留保額は0.3%と変わりませんし、積み立て用投信をeMAXISからSTAMに切り換えてもよいかなという気はします。

あと、グローバルREITは、信託報酬に対してその他費用が高いですね。
その理由は、先日の三菱UFJ投信のブロガーミーティング(該当記事)で明らかになったとおり、グローバルREITの先物がないため、先物を活用したコスト削減がしづらいということなのかもしれません。
こちらは、STAMの実質コスト年率0.9384%に対してeMAXISは0.77%と、eMAXISの方が実質コストが低いようです。

コストは確実、リターンは不確実です。
低コストなインデックスファンドをうまく活用して、賢く資産運用をしましょう。
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Posted by水瀬ケンイチ