たまにはアクティブファンドのお話も。JFザ・ジャパン

水瀬ケンイチ

たまにはアクティブファンドのお話も。

今日の日経新聞夕刊5面に「JFザ・ジャパン」(JPモルガン・アセット・マネジメント運用)が取り上げられていました。
上記日経記事では、「ベンチマークを上回り続ける投資信託はほとんどない。投資コストがかさむなどの理由で、アクティブ運用の投資信託が敬遠され、インデックスファンドへの資金流入が多い日本株ファンド。だが詳細にファンド内容を分析すると、運用履歴が10年以上あるロングセラーファンドの中にも、ベンチマーク(TOPIX配当込み)を凌駕(りょうが)し続けるファンドはある」と紹介されています。

モーニングスターで概要を見ると、販売手数料は主要ネット証券で1.05%、信託報酬は年率1.78%、隠れコスト等を含めた実質コストは年率2.50%、信託財産留保額は0%です。
国内小型グロース型に位置づけられており、組み入れ銘柄数は65銘柄。
記事によると、過去1ヶ月から設定来までどの期間でもベンチマークのTOPIXを上回り続け、1999年12月の設定来ではTOPIXを145%上回っているとのこと。

さて、このアクティブファンドをどう見るか?

まず、コストの面から見て、信託報酬が年率1.78%、実質コストが年率2.50%という時点で、私の選択肢からは、いきなり外れてしまいます。
10年間保有していると、コストだけで投資額の4分の1(25%)が持っていかれてしまう計算になります。

しかしながら、その高いコストを払った後でもTOPIXに10年以上勝ち続けている(投信の基準価額は信託報酬を日々引いて算出されています)というのは、素直にすごいと思います。
1999年設定ということは、ITバブル崩壊、ライブドア・ショック、リーマン・ショック、東日本大震災、そして現在の世界同時株安を経験していることになります。
いやいや、なかなかどうして。

ただ、過去の実績が今後も続くかどうかというと、これは何とも言えません。

特に、直近の運用報告書(2010年12月14日決算)によると、「JFザ・ジャパン」のマザーファンドの売買回転率はなんと580%です。
売買回転率100%でファンドの構成銘柄が1年間で全て入れ替わったと考えられます。
つまり、このファンドは1年間でファンドの構成銘柄が5回転以上入れ替わっているということです。
今日のファンドと2~3ヶ月後のファンドはまったく別のファンドかもしれません。
今後も好パフォーマンスが続くかどうかは、個人的には、ちょっと流動的だと感じます。

いや、この頻繁な売買手法こそが好パフォーマンスの秘訣ではないかと思うかたもいらっしゃると思います。
それを信じられるならアリかもしれませんが、投資家の信頼を得るにはせめてファンドマネージャーくらい運用報告書で明らかにしてほしいと思うのは私だけでしょうか。

まぁ、それでも私が保有している日本株アクティブファンド「MHAM株式オープン」よりは遥かにマシかもしれませんが…(^^;
JFザ・ジャパン、MHAM株式オープン、TOPIXの比較
(赤線がJFザ・ジャパン、青字がMHAM株式オープン、緑字がTOPIX)
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Posted by水瀬ケンイチ