貴重な債券投資の情報、債券ラダー戦略のすすめ

水瀬ケンイチ

岡本和久氏が、リタイア後に備えた資産運用に、生債券を使った債券ラダー型戦略をおすすめしています。

東洋経済オンライン
毎月分配型投信の落とし穴――退職後資金は退職前からの債券ラダー戦略活用も有効(11/10/25)

詳しくは、コラムをご覧いただきたいのですが、簡単にまとめると、所定のアセットアロケーションの日本債券クラス部分を、5年物の債券で5年かけて毎年購入、運用して償還した分を生活費に充てるというものです。

5年物の債券を毎年購入していくと、1年ずつ償還までの残存期間が違う債券が、はしご(ラダー)のように並ぶ「ラダー型」ポートフォリオになります。
当ブログではたびたび出てきますが、債券の「ラダー型」ポートフォリオって何?というかたもいらっしゃると思いますので、コラムの図版を借りて説明すると、こんなイメージです。

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債券ラダー戦略のメリットは、投資した生債券を基本的に償還まで持ち切るので、金利予測をする必要がない(債券価格の騰落に関係なく元本が帰ってくる)ところです。
しかも、コラムの言葉を借りれば、「今後日本で金利が上昇する局面があったとしても、若干の遅れはあっても、毎年買い付ける債券の金利も上昇し、ある程度金利に追いついていくことができる」ことが期待できるのがよいと思います。

私も将来、マイポートフォリオの債券クラスの比率を高める時に、債券ラダー戦略は参考にしたいと思っている戦略のひとつです。
世の中に、株式に関する投資法の情報はあふれるほどありますが、債券の投資法については情報が少ないのが現状です。高齢化社会を迎え、ニーズは大きいはずなんですけどね。
もし、債券投資にご興味がありましたら、以下のコラムもご参考にどうぞ。

2009/04/25 ニッセイ基礎研究所の債券ポートフォリオ運用戦略
2011/06/28 「いつかは経済自由人!」第6回は債券投資における珍しい指摘が!
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Posted by水瀬ケンイチ