投資事始め その2

水瀬ケンイチ

どんな投資法がいいのか。何を優先して決めるか考えました。

本やWEBで関連情報を読み漁ると、投資法には、金利動向で判断するもの、為替動向で判断するもの、株価動向で判断するもの、出来高で判断するもの、財務分析で判断するもの、業界動向で判断するもの、大きなファンドの動きで判断するもの、指数構成銘柄入れ替えで判断するもの、果てはタクシーの運ちゃんの言葉や星の動きで判断するものなど、本当にいろいろな方法がありました。
最後の2つは除いても、それぞれ良さそうに思えてきて、自分もすぐに儲けられそうな気になってきます。
実際に、小額でいくつか試してみたものもありましたが、結果はいまいち奮いませんでした。

・「就職したいと思う会社に投資せよ」にしたがって、ある個別銘柄に投資→ちょい損
・「財閥系低位株に投資」にしたがって、ある個別銘柄に投資→大損失
・「グランビルの法則」にしたがって、ある個別銘柄に投資→大損失
・雑誌に出ていた人気ファンドに投資→鳴かず飛ばずのうちに中途償還

まして、今後将来的に大金をつぎこむ事になることを念頭に置くと、とたんに気になってきたのが、

「その方法は普遍的な方法なの?」

ということです。
そこで、前回の記事で言うところの、

(1)安全に、
(2)確実に、
(3)すぐに、
(4)楽ちんに、
(5)理論的裏付けがあり、
(6)たくさん

のうち、(5)理論的裏付け、があるかどうかに注目してみました。
大体は、非常に限られた範囲・期間のデータで、「ほらデータで見ても効果があるでしょう?」という論理展開でした。酷いのになると、データでの検証などなく、「経験豊富な私が言うのだから間違いない」と「独り決めつけ」しているだけのものも結構ありました。

その中で、長期間にわたり、しっかりとした検証データに基づき、有効な投資法を教えてくれていたのが、「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)でした。
(ちなみに、このブログのタイトルの由来もここから取らせていただきました)

「個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買ってじっと待っているほうが、はるかによい結果を生む」


そのユニークな内容もさることながら、この本の初版が出版されたのが私が生まれた1973年、以来30年以上にわたって増刷・改訂を重ね、現在でも堂々と通用しているという「実績」が信用に足ると考えました。

実際、この投資方法を始めてみると、これがまた私にピッタリ!
なにしろ、前回の記事で言うところの、

(1)安全に、
(2)確実に、
(3)すぐに、
(4)楽ちんに、
(5)理論的裏付けがあり、
(6)たくさん

のうち、(3)すぐに、以外の項目はそこそこ満たしてくれます。また、嬉しい誤算として、(4)楽ちんに、の項目については、私の知る限り、他のどんな投資法よりもよく当てはまります。ホント楽ちんです。

というわけで、私の基本的投資スタンスは、ブログタイトルの副題にもあるように、『インデックスファンドをバイ&ホールド』です。
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Posted by水瀬ケンイチ