国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」(2012年10月末時点)、日興のETF群はディスカウント圏

水瀬ケンイチ

個人投資家の期待を集めながらも、基準価額と市場価格の乖離の大きさが課題と言われてきた国内ETF。

海外資産クラスの主要銘柄「上場MSCIコクサイ株」(1680)・「上場MSCIエマージング株」(1681)・「MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信」(1550)の乖離率を、2012年10月末時点でチェックしてみます。

海外資産クラスの主要国内ETFの「市場価格と基準価額乖離率」

乖離率は、MSCIコクサイに連動する1680が -0.64%、1550が +0.36%、MSCIエマージングに連動する1681が -0.68%でした。

ちょっとグラフがごちゃごちゃしてきたので、分かりにくいかもしれませんが、1680と1681の日興アセットのETFが揃ってマイナス(ディスカウント)圏になりました。一方、三菱UFJ投信の1550はプラス(プレミアム)圏になりました。先月と比較して、プラス方向にもマイナス方向にも若干乖離が拡大ししたので、うーむという感じです。

国内ETFの基準価額と市場価格の乖離は、低コスト運用を志向する個人投資家にとって重要なポイントです。全体的な傾向としては、乖離水準は縮小してきているようですが、局面局面では乖離が拡大する時もあります。

国内ETFは個人投資家が安心して投資できる対象たりえるのか、今後も定期的にチェックしていきたいと思います。
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Posted by水瀬ケンイチ