老舗インデックスブロガーが海外ETF派から国内ETF派へ。さて自分はどうするか?(その1)
水瀬ケンイチ
老舗インデックス投資ブログで、昔からの相互リンクブログでもある「ホンネの資産運用セミナー」のゆうきさんが、海外ETFでの運用をやめて国内ETFに移行するそうです。
ホンネの資産運用セミナー
2012/12/06 先進国株・新興国株で米国上場ETFから国内上場ETFへ投資商品を変更
具体的には、先進国株式クラスのTOK(海外ETF)→1680(国内ETF)、新興国株式クラスのVWO(海外ETF)→1681(国内ETF)に変えられるとのこと。理由は……
ホンネの資産運用セミナー
2012/12/06 先進国株・新興国株で米国上場ETFから国内上場ETFへ投資商品を変更
具体的には、先進国株式クラスのTOK(海外ETF)→1680(国内ETF)、新興国株式クラスのVWO(海外ETF)→1681(国内ETF)に変えられるとのこと。理由は……
・海外上場ETFの分配金二重課税を回避するための確定申告が面倒なこと
・米国の配当課税が流動的で、予測可能性が低下していること
・マネックス証券で米国株の取引手数料が値下げされたこと
・TOKの取引高が低く、流動性低下・上場廃止が懸念されること
・VWOのベンチマークが変更され、韓国株式がポートフォリオが除外されてしまったこと
・上場MSCIコクサイ株(1680)と上場MSCIエマージング株(1681)の乖離率が低下しており、安定的な運用ができていること
という6点とのことです。なるほど~。
ほんの3~4年前までは、ラインナップも品質も海外ETFの優位性が高く、国内ETFはまるで歯が立たない状況でした。ところが、近年、国内ETFのラインナップと品質が充実してくるにしたがって、海外ETFの優位性はだんだん薄れてきています。
特に、最後にあげられたポイントである(基準価額と市場価格の)「乖離率」は、国内ETF最大の課題でしたが、今のところこれが解消されつつあるように見えます。
しかも、逆に海外ETF最大の課題であった「確定申告が必要で税務処理が面倒」というポイントは、海外ETFを取り扱うネット証券各社が「いずれ特定口座に対応する」(確定申告が不要になる)とアナウンスしながらも一向に対応されないまま数年が経過してしまったため、海外ETFの優位性を引き下げる格好になっています。
今まで海外ETFで運用していたインデックス投資家で、国内ETFに乗り換えるかたが散見されるようになってきました。今回のゆうきさんもそうですし、有名なところではカン・チュンドさんも昨年国内ETFに乗り換えたそうです(該当記事)。
ちょっと余談ですが、国内ETF中心で運用するつもりなら、選ぶべき証券会社はカブドットコム証券が俄然有力になります。いくつかの国内ETFの売買手数料が無料になる「フリーETF」というサービスがあるからです。
海外ETFと国内ETFの話に戻ります。
翻って、私自身はどうするのか?現在、メイン商品として海外ETFで運用しています。今後、国内ETFに乗り換えるべきか考えてみたのですが……当面、海外ETFのままでいくと思います。えっ?なんで??
その理由は次回の記事にでも。
(つづく)
<ご参考1>
上記ネット証券は、以下から口座開設できます(無料)
・カブドットコム証券
<ご参考2>
2012/12/06 老舗インデックスブロガーが海外ETF派から国内ETF派へ。さて自分はどうするか?(その1)
2012/12/08 老舗インデックスブロガーが海外ETF派から国内ETF派へ。さて自分はどうするか?(その2)
2012/12/09 老舗インデックスブロガーが海外ETF派から国内ETF派へ。さて自分はどうするか?(その3)
・米国の配当課税が流動的で、予測可能性が低下していること
・マネックス証券で米国株の取引手数料が値下げされたこと
・TOKの取引高が低く、流動性低下・上場廃止が懸念されること
・VWOのベンチマークが変更され、韓国株式がポートフォリオが除外されてしまったこと
・上場MSCIコクサイ株(1680)と上場MSCIエマージング株(1681)の乖離率が低下しており、安定的な運用ができていること
という6点とのことです。なるほど~。
ほんの3~4年前までは、ラインナップも品質も海外ETFの優位性が高く、国内ETFはまるで歯が立たない状況でした。ところが、近年、国内ETFのラインナップと品質が充実してくるにしたがって、海外ETFの優位性はだんだん薄れてきています。
特に、最後にあげられたポイントである(基準価額と市場価格の)「乖離率」は、国内ETF最大の課題でしたが、今のところこれが解消されつつあるように見えます。
しかも、逆に海外ETF最大の課題であった「確定申告が必要で税務処理が面倒」というポイントは、海外ETFを取り扱うネット証券各社が「いずれ特定口座に対応する」(確定申告が不要になる)とアナウンスしながらも一向に対応されないまま数年が経過してしまったため、海外ETFの優位性を引き下げる格好になっています。
今まで海外ETFで運用していたインデックス投資家で、国内ETFに乗り換えるかたが散見されるようになってきました。今回のゆうきさんもそうですし、有名なところではカン・チュンドさんも昨年国内ETFに乗り換えたそうです(該当記事)。
ちょっと余談ですが、国内ETF中心で運用するつもりなら、選ぶべき証券会社はカブドットコム証券が俄然有力になります。いくつかの国内ETFの売買手数料が無料になる「フリーETF」というサービスがあるからです。
海外ETFと国内ETFの話に戻ります。
翻って、私自身はどうするのか?現在、メイン商品として海外ETFで運用しています。今後、国内ETFに乗り換えるべきか考えてみたのですが……当面、海外ETFのままでいくと思います。えっ?なんで??
その理由は次回の記事にでも。
(つづく)
<ご参考1>
上記ネット証券は、以下から口座開設できます(無料)
・カブドットコム証券
<ご参考2>
2012/12/06 老舗インデックスブロガーが海外ETF派から国内ETF派へ。さて自分はどうするか?(その1)
2012/12/08 老舗インデックスブロガーが海外ETF派から国内ETF派へ。さて自分はどうするか?(その2)
2012/12/09 老舗インデックスブロガーが海外ETF派から国内ETF派へ。さて自分はどうするか?(その3)
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