SBIアセットのターゲットイヤー型ファンド、信託報酬値下げ
水瀬ケンイチ
SBIアセットマネジメントは、ターゲットイヤー型ファンド「セレブライフ・ストーリー」シリーズの信託報酬率を引き下げると発表しました。
SBIアセットマネジメント
SBI セレブライフ・ストーリー2015/2025/2035/2045/2055 における信託報酬率の引下げ及びファンド名称変更(予定)について
「セレブライフ・ストーリー」シリーズは、今年1月に設定されたターゲットイヤー型ファンド(退職年齢に向けて資産配分を自動的に安定型へと調節してくれるファンド)です。各アセットクラスの投資先がバンガードやiSharesなどの海外ETF等ということもあり、当初注目はしましたが、信託報酬が年率1.7%台と馬鹿高かったので、当ブログでは取り上げていませんでした。
それが、このファンドの信託報酬と投資先の海外ETF等の信託報酬を合算した実質コストが、年率0.7%台に引き下げられることになりました。これは取り上げないわけにはいきません。
SBIアセットマネジメント
SBI セレブライフ・ストーリー2015/2025/2035/2045/2055 における信託報酬率の引下げ及びファンド名称変更(予定)について
「セレブライフ・ストーリー」シリーズは、今年1月に設定されたターゲットイヤー型ファンド(退職年齢に向けて資産配分を自動的に安定型へと調節してくれるファンド)です。各アセットクラスの投資先がバンガードやiSharesなどの海外ETF等ということもあり、当初注目はしましたが、信託報酬が年率1.7%台と馬鹿高かったので、当ブログでは取り上げていませんでした。
それが、このファンドの信託報酬と投資先の海外ETF等の信託報酬を合算した実質コストが、年率0.7%台に引き下げられることになりました。これは取り上げないわけにはいきません。
各アセットクラスについて、ターゲットイヤー(2015年、2025年、2035年、2045年、2055年)に向けた所定の比率で、以下の海外ETFやインデックスファンド等に投資します。
■国内株式クラス
・TOPIX連動型上場投資信託(国内株式)
■先進国株式クラス
・iシェアーズ MSCI KOKUSA・インデックス・ファンド(先進国大型株式)
・iシェアーズ MSCI EAFE スモールキャップ・インデックス・ファンド(先進国小型株式)
・バンガード・スモールキャップETF(先進国小型株式)
■新興国株式クラス
・バンガード・MSCI・エマージング・マーケットETF(新興国大型株式)
・SPDR S&P エマージング マーケッツ スモールキャップETF(新興国小型株式)
■国内債券クラス
・MUAM 日本債券インデックスファンド(適格機関投資家限定)
■先進国債券クラス
・MUAM 外国債券インデックスファンド(適格機関投資家限定)
■新興国債券クラス
・iシェアーズ JPモルガン・ドル建てエマージング・マーケット債券ファンド(新興国債券)
■オルタナティブクラス
・iシェアーズ FTSE EPRA/NAREIT ディベロップド マーケッツ プロパティ イールドファンド(REIT)
・IQ ヘッジ マルチストラテジートラッカーETF(ヘッジファンド)
・iシェアーズ S&P GSCIコモディティ・インデックス・トラスト(コモディティ)
投資対象は、国内外の株式・債券に加え、REIT・コモディティ・ヘッジファンドなど幅広いです。これらを自動的にだんだんと攻撃的→保守的な比率へと変更してくれます。
ただし、「セレブライフ・ストーリー」シリーズはファミリーファンド方式ではなく、ファンド・オブ・ファンズなので、投資対象となる海外ETF・インデックスファンド等の元々の信託報酬(エクスペンスレシオ)に加えて、「セレブライフ・ストーリー」独自の信託報酬年率0.462%がかかります。それを加えても年率0.7%台のコストなので、比較的低い方ではあります。

検討すべきポイントは、手間とコストの兼ね合いです。
これらの商品(もしくは同等商品)は概ね自分でも購入できます。アセットアロケーションの決定、リバランス、リアロケーションといった作業を自分でやれば、年率0.462%の信託報酬はかかりません。ちなみに私自身は、これらを自分でやっています。
そこをお任せでやりたいということであれば、このファンドも検討に値すると思います。本当の意味での「ほったらかし投資」が実現できます。
ただし、その場合でも、類似のバランスファンドとも比較してほしいと思います。たとえば、「eMAXIS バランス(8資産均等型)」(信託報酬年率0.525%)、「eMAXIS バランス(波乗り型)」(信託報酬年率0.525%)、「SBI資産設計オープン」(信託報酬年率0.714%)、「楽天資産設計ファンド」(信託報酬年率0.525%)などです。もちろん、これらのファンドはターゲットイヤー型の機能はないので、リアロケーションは自分でやる必要はあります。
なお、「セレブライフ・ストーリー」は同じタイミングで、名称が「SBIセレブライフ・ストーリー」から「セレブライフ・ストーリー」に変更になっています。これは、SBI証券以外の販売会社でも販売する前触れかもしれません。もしそうなれば、純資産額拡大にも寄与すると思われます。
<ご参考>
上記ネット証券は、以下から口座開設できます(無料)。
・SBI証券
■国内株式クラス
・TOPIX連動型上場投資信託(国内株式)
■先進国株式クラス
・iシェアーズ MSCI KOKUSA・インデックス・ファンド(先進国大型株式)
・iシェアーズ MSCI EAFE スモールキャップ・インデックス・ファンド(先進国小型株式)
・バンガード・スモールキャップETF(先進国小型株式)
■新興国株式クラス
・バンガード・MSCI・エマージング・マーケットETF(新興国大型株式)
・SPDR S&P エマージング マーケッツ スモールキャップETF(新興国小型株式)
■国内債券クラス
・MUAM 日本債券インデックスファンド(適格機関投資家限定)
■先進国債券クラス
・MUAM 外国債券インデックスファンド(適格機関投資家限定)
■新興国債券クラス
・iシェアーズ JPモルガン・ドル建てエマージング・マーケット債券ファンド(新興国債券)
■オルタナティブクラス
・iシェアーズ FTSE EPRA/NAREIT ディベロップド マーケッツ プロパティ イールドファンド(REIT)
・IQ ヘッジ マルチストラテジートラッカーETF(ヘッジファンド)
・iシェアーズ S&P GSCIコモディティ・インデックス・トラスト(コモディティ)
投資対象は、国内外の株式・債券に加え、REIT・コモディティ・ヘッジファンドなど幅広いです。これらを自動的にだんだんと攻撃的→保守的な比率へと変更してくれます。
ただし、「セレブライフ・ストーリー」シリーズはファミリーファンド方式ではなく、ファンド・オブ・ファンズなので、投資対象となる海外ETF・インデックスファンド等の元々の信託報酬(エクスペンスレシオ)に加えて、「セレブライフ・ストーリー」独自の信託報酬年率0.462%がかかります。それを加えても年率0.7%台のコストなので、比較的低い方ではあります。

検討すべきポイントは、手間とコストの兼ね合いです。
これらの商品(もしくは同等商品)は概ね自分でも購入できます。アセットアロケーションの決定、リバランス、リアロケーションといった作業を自分でやれば、年率0.462%の信託報酬はかかりません。ちなみに私自身は、これらを自分でやっています。
そこをお任せでやりたいということであれば、このファンドも検討に値すると思います。本当の意味での「ほったらかし投資」が実現できます。
ただし、その場合でも、類似のバランスファンドとも比較してほしいと思います。たとえば、「eMAXIS バランス(8資産均等型)」(信託報酬年率0.525%)、「eMAXIS バランス(波乗り型)」(信託報酬年率0.525%)、「SBI資産設計オープン」(信託報酬年率0.714%)、「楽天資産設計ファンド」(信託報酬年率0.525%)などです。もちろん、これらのファンドはターゲットイヤー型の機能はないので、リアロケーションは自分でやる必要はあります。
なお、「セレブライフ・ストーリー」は同じタイミングで、名称が「SBIセレブライフ・ストーリー」から「セレブライフ・ストーリー」に変更になっています。これは、SBI証券以外の販売会社でも販売する前触れかもしれません。もしそうなれば、純資産額拡大にも寄与すると思われます。
<ご参考>
上記ネット証券は、以下から口座開設できます(無料)。
・SBI証券
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