インデックス投資ブログの栄枯盛衰
水瀬ケンイチ

Googleで調べ物をしていたところ、懐かしいブログ名を目にしました。以前、私がよく読んだり、コメントでやりとりをしていたインデックス投資ブログでした。
残念ながら、ブログの更新は5年前に止まっていました。更新は止まっていてもなお、その記事の内容が素晴らしいので、今でもこうしてGoogleの検索にヒットするのでしょう。
ただ、一定期間更新がないブログに自動的に表示される味気ないテキスト広告を見ていたら、寂しい気持ちになりました。たしか、他にもお付き合いしていたインデックス投資ブログがたくさんあったはず……。
昔よくお付き合いしていたインデックス投資ブログたちは、現在どうなっているのか?
急に調べてみたくなりました。
問題は調べる方法です。ぱっと思いついたのは、うちのブログのリンク欄を調べる方法です。でも、リンク欄は今まで、随時上書き更新してきており、その履歴は残っていません。その次に思いついたのは、いただいたコメントのURL欄を調べるという方法です。ただ、ブログ開始からもうすぐ8年間、記事数も2000を超えており、そのコメント欄をすべて調べるのは現実的ではありません。
苦肉の策で思いついたのが、逆アクセスランキングを調べる方法です。私が使っている逆アクセスランキングツールには、「置換設定」というURLを指定の文字列に置換する機能があります。私はこれを使って、ランキング上位にしばしば登場するURLを、そのブログ名に置き換える作業をしてきました。しかも、ランキング設置当時からの過去の置換設定がすべて残っていました。
出てきた出てきた、懐かしいブログ名が……(´Д⊂ヽ
その数、50ブログ。いずれも人気ブログです。そのうち更新が止まってしまったブログ(※)をカウントしたら、26ブログもありました。なんと半数以上の人気インデックス投資ブログが、その姿を消していました。ここでそれらのブログ名を列挙することは控えますが、なかには、ブログ主のかたと飲んだり、一緒にメディア取材をお受けしたりしたブログもあり、なんとも言えない気持ちでいっぱいになりました。
※直近3か月以上更新なしで抽出
一方、更新停止時期を見ていると、2009年に集中していました。リーマン・ショック後の相場のどん底が2009年3月です。人それぞれ、いろいろな事情があろうかと思いますが、相場のどん底で、ブログを継続できなくなってしまったかたが多かったということかもしれません。
たしかに、あの頃は相場も酷かったですが、ブログに対する誹謗中傷のたぐいもまた酷いものがありました。「死ね」とか「バカじゃないの?」とかいったコメントやメールをたくさんいただきました。百年に一度と言われた暴落相場では、あそこまで人心が荒むものかと思い知った時期でした。
きっと、そんななかでインデックス投資ブログを続けるのが嫌になってしまったかたが多かったのではないかと推測しています。個人ブログなんて、誰に頼まれて書いているわけでもないので、自分が嫌になったらいつでもやめてしまえるものですから。
もっとも、2009年3月を底に、相場は脅威のV字回復をしました。逆アクセスランキングを見ていると、そこを乗り越えたインデックス投資ブログは、現在まで比較的継続しているように見えます。大いなる逆境を乗り越えたことで、資産運用的にもブログ運営的にも、すっかり打たれ強くなったのかもしれません(自分含め)。
現在、相場環境が良好なので、新たなインデックス投資ブログが次々と生まれているようです。ブログを書くことで、自分の頭の中も整理されますし、賛否含め多様な意見をもらうことで、気づきを得られることもあります。
もちろん、すべての投資家がインデックス投資をやるべきだとは思っていませんが、個人の間では圧倒的にマイナーだったインデックス投資の情報が、世の中に増えることには一定の意義があると思っています。
願わくは、投資同様、ブログもコツコツ続けていただけたらと思います。私もできるだけ継続したいと思っています。
苦肉の策で思いついたのが、逆アクセスランキングを調べる方法です。私が使っている逆アクセスランキングツールには、「置換設定」というURLを指定の文字列に置換する機能があります。私はこれを使って、ランキング上位にしばしば登場するURLを、そのブログ名に置き換える作業をしてきました。しかも、ランキング設置当時からの過去の置換設定がすべて残っていました。
出てきた出てきた、懐かしいブログ名が……(´Д⊂ヽ
その数、50ブログ。いずれも人気ブログです。そのうち更新が止まってしまったブログ(※)をカウントしたら、26ブログもありました。なんと半数以上の人気インデックス投資ブログが、その姿を消していました。ここでそれらのブログ名を列挙することは控えますが、なかには、ブログ主のかたと飲んだり、一緒にメディア取材をお受けしたりしたブログもあり、なんとも言えない気持ちでいっぱいになりました。
※直近3か月以上更新なしで抽出
一方、更新停止時期を見ていると、2009年に集中していました。リーマン・ショック後の相場のどん底が2009年3月です。人それぞれ、いろいろな事情があろうかと思いますが、相場のどん底で、ブログを継続できなくなってしまったかたが多かったということかもしれません。
たしかに、あの頃は相場も酷かったですが、ブログに対する誹謗中傷のたぐいもまた酷いものがありました。「死ね」とか「バカじゃないの?」とかいったコメントやメールをたくさんいただきました。百年に一度と言われた暴落相場では、あそこまで人心が荒むものかと思い知った時期でした。
きっと、そんななかでインデックス投資ブログを続けるのが嫌になってしまったかたが多かったのではないかと推測しています。個人ブログなんて、誰に頼まれて書いているわけでもないので、自分が嫌になったらいつでもやめてしまえるものですから。
もっとも、2009年3月を底に、相場は脅威のV字回復をしました。逆アクセスランキングを見ていると、そこを乗り越えたインデックス投資ブログは、現在まで比較的継続しているように見えます。大いなる逆境を乗り越えたことで、資産運用的にもブログ運営的にも、すっかり打たれ強くなったのかもしれません(自分含め)。
現在、相場環境が良好なので、新たなインデックス投資ブログが次々と生まれているようです。ブログを書くことで、自分の頭の中も整理されますし、賛否含め多様な意見をもらうことで、気づきを得られることもあります。
もちろん、すべての投資家がインデックス投資をやるべきだとは思っていませんが、個人の間では圧倒的にマイナーだったインデックス投資の情報が、世の中に増えることには一定の意義があると思っています。
願わくは、投資同様、ブログもコツコツ続けていただけたらと思います。私もできるだけ継続したいと思っています。
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