恐怖の質問メール

水瀬ケンイチ

先日、ある読者さんから、このような質問メールをいただきました。

質問 NISAでの具体的な投資手法は?

ズバリお聞きしたいのですが、水瀬さんはNISAで、VTへの投資を(?)考えておられるとのことですが、「どの元手から」「いつ」「いくら」購入して「いつまで」保有する計画でしょうか?そしてそれは投資全体からみてどのような位置づけをもち、NISAというツールの利害得失をどう捉えて結論を出したのですか?また、以前に海外ETFの特定口座対応の有無によってNISA口座をどの証券会社にするか決めるということを書いておられましたが、それは非課税期間終了後のロールオーバーを前提にしているのですか?水瀬さん御自身が、ではなく、例えば会社の後輩の方から初めて投資をするにあたり相談を受けた場合は、NISAを利用するしないを含めてどのようにアドバイスされますか。
といったようなことが気になって夜も寝られません。


ためしに、このかたのメールに含まれる質問を、カウントしてみました。

ズバリお聞きしたいのですが、水瀬さんはNISAで、VTへの投資を(?)考えておられるとのことですが、「どの元手から」(質問1)「いつ」(質問2)「いくら」(質問3)購入して「いつまで」(質問4)保有する計画でしょうか?そしてそれは投資全体からみてどのような位置づけ(質問5)をもち、NISAというツールの利害得失をどう捉えて(質問6)結論を出したのですか?また、以前に海外ETFの特定口座対応の有無によってNISA口座をどの証券会社にするか決めるということを書いておられましたが、それは非課税期間終了後のロールオーバーを前提にしているのですか?(質問7)水瀬さん御自身が、ではなく、例えば会社の後輩の方から初めて投資をするにあたり相談を受けた場合は、NISAを利用するしないを含めてどのようにアドバイスされますか。(質問8+α)
といったようなことが気になって夜も寝られません。


大小8個もの質問、プラスして質問8は、それまでの質問を会社の後輩にアドバイスする立場にかえてもう一度聞き直しているとも取れますので、考えようによっては十数個の質問を矢継ぎ早にまくし立て、最後には、「といったようなことが気になって夜も寝られません」と結んでいます。

申し訳ありませんが、怖いです……。常軌を逸しているように思います。

このメールに限らず、「あれも教えて!これも教えて!どれも教えて!なにもかもぜーんぶ教えて!」というような“スーパー教えて君”からのメールがたくさん来ています。

当ブログは、疲れたサラリーマンが余暇で書いている個人ブログです。けっして、「無料の投資相談所」ではありません。モノには限度というものがあります。

とはいえ、疑問を持つことは大事なことですし、知識欲は人類の進歩の礎のひとつです。日々、送られてくる質問メールには、できる範囲で返信したいとは思っています。

ただ、「知りたい、聞きたい」というお気持ちに突き動かされるその前に、もし、その質問メールをご自身が受け取ったらどう感じるか、ほんの少しだけ想像してみると、世の中が少しだけ素敵になると思います。よろしくお願いいたします。


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Posted by水瀬ケンイチ