2013年梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー経由で買っていただいた本ベスト10
水瀬ケンイチ

Amazonでは、「Best of 2013 年間ランキング
当ブログでも、2013年にうちを経由してAmazonで買っていただいた本の年間ランキングベスト10を発表します。紙の本とKindle版の本を合計した売り上げ「件数」順にランキングしました。何かの参考にしてもらえたらと思います。それではいってみましょう。
第10位
本書は、保険と投資信託という別々の金融商品を、同じ視点(主に投資信託を見る上で必要な視点)で比較することができる珍しい本です。(当ブログの書評はこちら)
第9位
言わずと知れたインデックス投資の「バイブル」です。順位が落ちてきてちょっと悲しいです。。。(当ブログの書評?はこちら)
第8位
保険コンサルタントの後田亨氏による日経電子版の連載コラムをまとめた保険本です。(当ブログの書評はこちら)
第7位
ブロガーのNotsさんらが立ち上げた経済・マネー系の電子書籍です。Kindle ダイレクト・パブリッシングという出版社を通さない出版の新しい形ですね。本書も核心を突いた「現場の話」がけっこう出ていると思います。私も個人投資家としてちょい出しています。(当ブログの書評はこちら)
第6位
投資本ではなく人生訓です。この本でいう「ポートフォリオ」とは、金融資産のポートフォリオのことではなく、人生における時間・カネ・モノのバランスのこと。
第5位
経済評論家の山崎元氏によるマネー本です。2013年に内容が全面改訂されました。個人投資家目線であり、さしずめ痛快な「帰ってきた業界メッタ斬りマネー本」といったところです。(当ブログの書評はこちら)
第4位
かなり古い本ですが、マンガで金融工学を教えてくれる良書。(当ブログの書評はこちら)
さて、ここからはベスト3の発表です。
ドコドコドコドコ…………………………ドン!

本書の内容をひと言でいうと、「個人型確定拠出年金のわかりやすい解説書」です。個人型確定拠出年金のいちばんのメリットは税制優遇で、(1) 毎月掛け金を払う時 →全額「所得控除」、(2) 運用している時 →運用益非課税、(3) 受け取る時 →「退職所得控除」「公的年金等控除」、とトリプルの税制優遇があります。
この税制優遇は非常に強力なので、たとえばNISAを検討する前に、自分が個人型確定拠出年金の対象者になっていないかどうか、確認してみることには大きな価値があると思います。なにせ、対象者は日本に3600万人以上いるのに、実際に利用しているのはわずか14万6000人程度で、利用率はじつに0.4%にも満たないのですから。もったいない話です。
よくわからない方は、ぜひ本書を読んでみてください。(当ブログの書評はこちら)
山崎元氏と私水瀬ケンイチの共著。「超簡単 お金の運用術」の姉妹本で、こちらはまるごと一冊インデックス投資の本です。私が執筆したパートは、当ブログのエッセンスにもなっています。「ブログ記事が2000本以上あって多すぎて読みきれないよ」という方は、ぜひご覧ください。
なんと、第1位は投資本ではなく「早期リタイア」本でした。本書は、私が今まで読んできたなかでいちばん参考になった早期リタイア本です。ながらく絶版だったのですが、2013年に新書として復刊したところ、当ブログでも注目されたようです。
誤解されやすいのですが、本書でも生活するのにお金が1円もいらないとは言っていません。ただ、リラックスした優雅な生活に大金はいらないという話です。私たち働くサラリーマンにも大いに参考になる内容です。タイトルと装丁だけ見て、本書を馬鹿げたニートのすすめだなどと勘違いされないよう、お願いいたします。
もしご興味があれば、ぜひ読んでみていただきたい本です。(当ブログの書評はこちら)
全体的に振り返ってみると、2013年は前年と比べて、分厚い本が順位を下げ、かわりに新書やマンガ形式の本など、手軽に読めるものが上位に来ていました。また、ジャンルも投資本以外に、節税や早期リタイアに関する本が順位を上げるなどの傾向が見られました。
これらの傾向は、良くも悪くも、2013年の「好調相場」を反映したものだという気がしてなりません。
今回のランキングにあがってきた本で、内容的に浮かれた本は一冊もありませんが、2014年の心構えとして、知らず知らずのうちに浮かんでくるかもしれない「手っ取り早く儲けよう」という深層心理を戒めたいとあらためて思いました。
![]() | 金融のプロに騙されるな 生命保険・投資信託との正しいつきあい方 (朝日新書) 後田 亨 渋澤 健 by G-Tools |
第9位
![]() | ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理 バートン・マルキール 井手 正介 by G-Tools |
第8位
![]() | 保険会社が知られたくない生保の話 (日経プレミアシリーズ) 後田 亨 by G-Tools |
保険コンサルタントの後田亨氏による日経電子版の連載コラムをまとめた保険本です。(当ブログの書評はこちら)
第7位
![]() | FOLIO(フォリオ) vol.1 (FOLIO:人生を「バランスシート思考」するメディア) FOLIO編集チーム by G-Tools |
ブロガーのNotsさんらが立ち上げた経済・マネー系の電子書籍です。Kindle ダイレクト・パブリッシングという出版社を通さない出版の新しい形ですね。本書も核心を突いた「現場の話」がけっこう出ていると思います。私も個人投資家としてちょい出しています。(当ブログの書評はこちら)
第6位
![]() | 人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書) 水木 楊 by G-Tools |
第5位
![]() | 全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書) 山崎 元 by G-Tools |
第4位
![]() | 世界一やさしい金融工学の本です 田渕 直也 トレンドプロ by G-Tools |
さて、ここからはベスト3の発表です。
ドコドコドコドコ…………………………ドン!

第3位 金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術
金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術 | |
![]() | 竹川 美奈子 かんき出版 2013-01-09 売り上げランキング : 3565 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本書の内容をひと言でいうと、「個人型確定拠出年金のわかりやすい解説書」です。個人型確定拠出年金のいちばんのメリットは税制優遇で、(1) 毎月掛け金を払う時 →全額「所得控除」、(2) 運用している時 →運用益非課税、(3) 受け取る時 →「退職所得控除」「公的年金等控除」、とトリプルの税制優遇があります。
この税制優遇は非常に強力なので、たとえばNISAを検討する前に、自分が個人型確定拠出年金の対象者になっていないかどうか、確認してみることには大きな価値があると思います。なにせ、対象者は日本に3600万人以上いるのに、実際に利用しているのはわずか14万6000人程度で、利用率はじつに0.4%にも満たないのですから。もったいない話です。
よくわからない方は、ぜひ本書を読んでみてください。(当ブログの書評はこちら)
第2位 ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド
![]() | ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書) 山崎 元 水瀬ケンイチ 朝日新聞出版 2010-12-10 売り上げランキング : 7441 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
山崎元氏と私水瀬ケンイチの共著。「超簡単 お金の運用術」の姉妹本で、こちらはまるごと一冊インデックス投資の本です。私が執筆したパートは、当ブログのエッセンスにもなっています。「ブログ記事が2000本以上あって多すぎて読みきれないよ」という方は、ぜひご覧ください。
第1位 働かないって、ワクワクしない?
![]() | VOICE新書 働かないって、ワクワクしない? アニー・J・ゼリンスキー 三橋由希子 ヴォイス 2013-03-02 売り上げランキング : 30169 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
なんと、第1位は投資本ではなく「早期リタイア」本でした。本書は、私が今まで読んできたなかでいちばん参考になった早期リタイア本です。ながらく絶版だったのですが、2013年に新書として復刊したところ、当ブログでも注目されたようです。
誤解されやすいのですが、本書でも生活するのにお金が1円もいらないとは言っていません。ただ、リラックスした優雅な生活に大金はいらないという話です。私たち働くサラリーマンにも大いに参考になる内容です。タイトルと装丁だけ見て、本書を馬鹿げたニートのすすめだなどと勘違いされないよう、お願いいたします。
もしご興味があれば、ぜひ読んでみていただきたい本です。(当ブログの書評はこちら)
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全体的に振り返ってみると、2013年は前年と比べて、分厚い本が順位を下げ、かわりに新書やマンガ形式の本など、手軽に読めるものが上位に来ていました。また、ジャンルも投資本以外に、節税や早期リタイアに関する本が順位を上げるなどの傾向が見られました。
これらの傾向は、良くも悪くも、2013年の「好調相場」を反映したものだという気がしてなりません。
今回のランキングにあがってきた本で、内容的に浮かれた本は一冊もありませんが、2014年の心構えとして、知らず知らずのうちに浮かんでくるかもしれない「手っ取り早く儲けよう」という深層心理を戒めたいとあらためて思いました。
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