メガバンクのリスク性商品残高が増えていることに対する警鐘

水瀬ケンイチ

メガバンクのリスク性商品の残高が増えているそうです。
この事に関して、再び、警鐘を鳴らしたいと思います。

【NIKKEI NET 2006/06/27より引用】
リスク性商品、2割増の12兆円・大手3行の3月末残高
 三菱東京UFJ、みずほ、三井住友の3大銀行で投資信託や年金など運用次第で手取り額が変わる「リスク性商品」の販売が伸びている。3行の販売残高は3月末に12兆円強と、1年間で約2割増えた。低金利が続くなか、個人がリスク性商品を購入する動きは確実に広がっている。銀行は購入トラブルを防ぐため、運用リスクを含めた商品説明の徹底などにも力を入れ始めた。
 規制緩和を受け、銀行窓口では98年12月に投信、2002年10月から生損保の個人年金を販売できるようになった。投信や年金の販売は銀行にとって手数料収入につながることから、リテール(小口金融)取引のなかでも重点的に経営資源を投入する分野になっている。 (07:02)
【引用終わり】

投資をしている仲間として、メガバンクで投資されている方、これからメガバンクで投資を始めようとお考えの方を本気で心配しております。ひとこと言わせてください。

率直に申し上げて、メガバンクのリスク性商品(投資信託・外貨預金)には、ろくなものがないのが現状だと僕は思います。
求めている投資信託がそのメガバンクにしかない等、積極的にメガバンクを選択しているのであれば何も申し上げることはありません。
しかし、ただ何となく、身近だったから、定期預金とセットで買えば金利優遇キャンペーンがあったからというような理由で、メガバンクで投資を始めてしまった方、これから始めようという方は、今からでも、購入金融機関について十分に比較検討されることをおすすめします。

僕がそこまで言う理由は……
タイトルが挑発的で申し訳ありませんが、半年前に書いた記事をぜひご覧ください。今でも内容は概ね通用すると思います。

2005/11/15 銀行で投資する人って、投資の勉強しているんですか?(前編)
2005/11/16 銀行で投資する人って、投資の勉強しているんですか?(後編)
2005/11/17 銀行で投資する人って、投資の勉強しているんですか?(追伸)


きちんと比較検討すれば、メガバンクで資産運用する経済的合理性はないはずです。
それなのに、メガバンクのリスク性商品残高は増え続けております。
きっと、誰かがどこかで、本人も気付かないうちに搾取されている…。
既読の方は「またか」と思われるかもしれませんが、再び、警鐘を鳴らさずにはおれませんでした。

ご覧の皆さんの何かのお役に立てば幸いです。
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Posted by水瀬ケンイチ