「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ #51」に来ていた学生さんに質問されたこととは

水瀬ケンイチ

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先日、六本木で開催された「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ #51」に参加してきました。

もう51回目になるんですね。このイベントは、投資信託やETFなどを活用して、積み立て投資をしながら資産形成をしたいという方々が自由に語り合える「場」になっています。

今回は、ひとりで初参加の女性がけっこういたり、お母さんに勧められて参加したという学生さん(未成年なのでソフトドリンク)がいたりしました。まわりの常連のおっさんたちと、「時代は変わったなぁ~」としみじみしてしまいました。投資=ばくち、怖いものという世間のイメージが、少しずつではありますが、変わってきたのかもしれません。

私はその学生さんに、「何か質問ありますか?」と聞いてみました。

「投資をするにあたって、まず何から始めればいいですか?」

という質問が来ました。何と答えようか。ネットで情報収集、本で勉強、証券口座開設、いろいろありそうですが、やっぱりアレでしょう。

「投資家の集まりで出鼻をくじくような話で申し訳ありませんが」と前置きした上で、「まずやることは、生活費の2年分くらいを貯金することだと思います」と答えました。

これはいわゆる「生活防衛資金」のことで、当ブログでもしつこいくらいに述べてきました。投資をする前に、天災・リストラ・長期入院など非常時に備えて、生活費の2年分以上を預貯金などで確保しておくというものです。

すると、学生さんから、

「なぜ2年分もためなきゃいけないんですか?」

という更問が来ました。生活費の2年分といったら、人にもよりますが数百万円にもなり、かなりハードルは高いです。当然の疑問だと思います。

リストラされた後、自分が望む条件での再就職には予想以上の時間がかかること、東日本大震災クラスの災害では生活を再建するのに1年以上かかる場合があること、そして、たっぷりの余裕資金を持っていると、株価の値動きがあまり気にならなくなり精神衛生上よいことなどを、自分や知りあいの実例とともに話しました。

<参考記事>
2011/03/27 東日本大震災でわかった「生活防衛資金」の必要額と最適商品

真剣な目で聞いてくれた学生さんが、実際にどう捉えたのかはわかりませんが、話の1割でも伝わっていたらいいなと思います。

他にも、マンション一棟買いのスゴ腕不動産投資家さんから「証券投資もしたい理由」を聞けたり、税金を投信の運用コストに合算していいのかどうかで盛りあがったり、きれいなお姉さんから「ブログ読んでます!」と言われて舞いあがったり、なぜかホモ疑惑をかけられたりするなど、楽しい時間を過ごすことができました。

今回のコツコツ投資家がコツコツ集まる夕べは、東京の六本木開催でしたが、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地に広がって開催されているようです。Facebookの「コツコツ投資家がコツコツ集まるファンページ」に、次回開催情報が掲載されるようです。

もしご興味があれば、お近くの会場をのぞいてみてはいかがでしょうか。


P.S
SNSで「学生に生活防衛資金は必要なのか?」というご意見をいただきましたが、当然のことながら、学生さんがいま投資するという話ではなく、将来、投資を始める際のアドバイスです。

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Posted by水瀬ケンイチ