2014年 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー経由で買っていただいた本ベスト10
水瀬ケンイチ

Amazonでは、「Best of 2014 Books 年間ランキング
当ブログでも、2014年にうちを経由して Amazon で買っていただいた本の年間ランキングベスト10を調べてみました。紙の本と Kindle 版の本を合計した売り上げ「件数」順に集計しました。それではいってみましょう。
第10位
本書は確定拠出年金の解説本ですが、「バリュー平均法」という新たな投資法をすすめています。ドルコスト平均法を上回る投資法ということで話題になりましたが、実践者の報告が待たれます。(当ブログの書評→こちら)
第9位
竹川美奈子氏のベストセラー投信本「投資信託にだまされるな!」が、2007年の初版、2010年の改訂に引き続き、「新・投資信託にだまされるな!」として再び改訂されました。データやダメ投信の広告例がアップデートされたり、リアリティアップ。(当ブログの書評→こちら)
第8位
投資本ではなく、人生訓です。「こころの定年」「転身」「複数の自分」といったキーワードに反応するサラリーマンの皆さまにはぜひ読んでいただきたい本でした。(書評ではありませんが関連記事→こちら)
第7位
山崎元氏が大学で教えている「金融資産運用論」を元にしたマネー本。山崎氏の著書はほぼすべて読んできましたが、掛け値なしで、「もっともかんたんでわかりやすいマネー本」だと思います。「今年はこれが1位にくるのではないか?」と予想していた本です。(当ブログの書評→こちら)
第6位
言わずと知れたインデックス投資の「バイブル」。私はもう何度読み返したかわかりません。出版から40年、「時の洗礼」を受けてなお生き残っている投資の古典です。昨年の9位からしぶとく順位を上げてきています。(当ブログの書評→こちら)
第5位
全面改訂により「帰ってきた業界メッタ斬りマネー本」。本書は投資を中心に、不動産・保険・自動車・クレジットカードなど人生におけるお金に関する重大要素を網羅しています。それらに対して、私たち個人が無用な損を被ることなく合理的に向き合うにはどう考えたらよいかが書かれています。(当ブログの書評→こちら)
第4位
本書の内容をひと言でいうと、「個人型確定拠出年金のわかりやすい解説書」です。個人型確定拠出年金のいちばんのメリットである税制優遇をわかりやすく説明し、そこでどのような資産運用をすればよいのかを解説しています。タイトルが煽り系ですが、中身は真面目な良書です。(当ブログの書評→こちら)
ここからはトップ3の発表です。
第3位
働かないって、ワクワクしない?
出ました、魅惑の「早期リタイア」本。昨年1位から3位に下がりましたが、相変わらずの人気です。私が今まで読んできたリタイア本のなかで、いちばん参考になった早期リタイア本です。
誤解されやすいのですが、本書でも生活するのにお金が1円もいらないとは言っていません。ただ、リラックスした優雅な生活に大金はいらないという話です。そういう意味で、私たち働くサラリーマンにも大いに参考になる内容です。タイトルと装丁だけ見て、安易なニートのすすめだなどと勘違いされないよう、お願いいたします。(当ブログの書評→こちら)
第2位
「貯まる人」「殖える人」が当たり前のようにやっている16のマネー習慣
本書は投資にかぎらず人生全般にかかるお金の話のエッセンスをまとめたマネー本です。ポイントは2点。ひとつは、結婚から老後まで人生にかかる「具体的金額」と、もうひとつは、お金をためるための「習慣化」です。
ファイナンシャル・プランニングの教科書だと、重要度が高い知識と枝葉末節の知識が、並列かつ膨大に出てきます。すべてを覚えるのは大変です。覚えたとしても、たとえば自分に関係のない税制や、投資信託の細かい分類などは、私たち一般社会人にはあまり役に立たないでしょう。
その点本書は、人生において常に意識しておくべきエッセンスが絞り込んであります。私は今まで読んできた数々のマネー本のエッセンスが効率的にまとまっているなと感じました
ちなみに、著者の首藤氏は、朝日新書の編集長でありながら、ファイナンシャル・プランナー(CFP)でもあり、他の出版社からこうして自分のマネー本を出版してしまうやり手です。こういうマルチな活動も見習いたいと思います。(当ブログの書評→こちら)
第1位
ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド
山崎元氏と不肖水瀬ケンイチの共著です。「超簡単 お金の運用術」の姉妹本で、こちらはまるごと一冊インデックス投資の本です。私が執筆したパートは、当ブログのエッセンスにもなっています。「ブログ記事が2500本以上あって多すぎて読みきれないよ~」という方は、ぜひご覧ください。
まあ、自分の本なのでブログ内のあちこちに広告が貼ってあり、露出が高いので1位になっただけという面が多々ありますので、そこは割り引いてご覧ください。
さて、全体的に振り返ってみると、2014年は前年と比べて、投資法について書かれた「投資本」だけでなく、お金にまつわるライフプラン全般について書かれた「マネー本」や、人間の生き方についての教えである「人生訓」が順位を上げたように感じました。
2014年の好調相場を受けて、心に余裕が出てきたからなのか、あるいは投資マインドに慢心が出てきたからなのか。とらえ方は人それぞれかもしれません。個人的には、あらためて気を引き締めたいと思った2014年ランキングでした。
<おまけ>
2014年に買っていただいた最も高価なものはこちら
でした。いろいろあるなぁ(;^ω^)
![]() | 自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術 岡本 和久 by G-Tools |
本書は確定拠出年金の解説本ですが、「バリュー平均法」という新たな投資法をすすめています。ドルコスト平均法を上回る投資法ということで話題になりましたが、実践者の報告が待たれます。(当ブログの書評→こちら)
第9位
![]() | 新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信 竹川 美奈子 by G-Tools |
竹川美奈子氏のベストセラー投信本「投資信託にだまされるな!」が、2007年の初版、2010年の改訂に引き続き、「新・投資信託にだまされるな!」として再び改訂されました。データやダメ投信の広告例がアップデートされたり、リアリティアップ。(当ブログの書評→こちら)
第8位
![]() | サラリーマンは、二度会社を辞める。 (日経プレミアシリーズ) 楠木 新 by G-Tools |
投資本ではなく、人生訓です。「こころの定年」「転身」「複数の自分」といったキーワードに反応するサラリーマンの皆さまにはぜひ読んでいただきたい本でした。(書評ではありませんが関連記事→こちら)
第7位
![]() | 学校では教えてくれないお金の授業 山崎 元 by G-Tools |
山崎元氏が大学で教えている「金融資産運用論」を元にしたマネー本。山崎氏の著書はほぼすべて読んできましたが、掛け値なしで、「もっともかんたんでわかりやすいマネー本」だと思います。「今年はこれが1位にくるのではないか?」と予想していた本です。(当ブログの書評→こちら)
第6位
![]() | ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理 バートン・マルキール 井手 正介 by G-Tools |
言わずと知れたインデックス投資の「バイブル」。私はもう何度読み返したかわかりません。出版から40年、「時の洗礼」を受けてなお生き残っている投資の古典です。昨年の9位からしぶとく順位を上げてきています。(当ブログの書評→こちら)
第5位
![]() | 全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書) 山崎 元 by G-Tools |
全面改訂により「帰ってきた業界メッタ斬りマネー本」。本書は投資を中心に、不動産・保険・自動車・クレジットカードなど人生におけるお金に関する重大要素を網羅しています。それらに対して、私たち個人が無用な損を被ることなく合理的に向き合うにはどう考えたらよいかが書かれています。(当ブログの書評→こちら)
第4位
![]() | 金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術 竹川 美奈子 by G-Tools |
本書の内容をひと言でいうと、「個人型確定拠出年金のわかりやすい解説書」です。個人型確定拠出年金のいちばんのメリットである税制優遇をわかりやすく説明し、そこでどのような資産運用をすればよいのかを解説しています。タイトルが煽り系ですが、中身は真面目な良書です。(当ブログの書評→こちら)
ここからはトップ3の発表です。

働かないって、ワクワクしない?
![]() | VOICE新書 働かないって、ワクワクしない? アニー・J・ゼリンスキー 三橋由希子 ヴォイス 2013-03-02 by G-Tools |
出ました、魅惑の「早期リタイア」本。昨年1位から3位に下がりましたが、相変わらずの人気です。私が今まで読んできたリタイア本のなかで、いちばん参考になった早期リタイア本です。
誤解されやすいのですが、本書でも生活するのにお金が1円もいらないとは言っていません。ただ、リラックスした優雅な生活に大金はいらないという話です。そういう意味で、私たち働くサラリーマンにも大いに参考になる内容です。タイトルと装丁だけ見て、安易なニートのすすめだなどと勘違いされないよう、お願いいたします。(当ブログの書評→こちら)

「貯まる人」「殖える人」が当たり前のようにやっている16のマネー習慣
![]() | 「貯まる人」「殖える人」が当たり前のようにやっている16のマネー習慣 首藤由之 CCCメディアハウス 2014-02-27 by G-Tools |
本書は投資にかぎらず人生全般にかかるお金の話のエッセンスをまとめたマネー本です。ポイントは2点。ひとつは、結婚から老後まで人生にかかる「具体的金額」と、もうひとつは、お金をためるための「習慣化」です。
ファイナンシャル・プランニングの教科書だと、重要度が高い知識と枝葉末節の知識が、並列かつ膨大に出てきます。すべてを覚えるのは大変です。覚えたとしても、たとえば自分に関係のない税制や、投資信託の細かい分類などは、私たち一般社会人にはあまり役に立たないでしょう。
その点本書は、人生において常に意識しておくべきエッセンスが絞り込んであります。私は今まで読んできた数々のマネー本のエッセンスが効率的にまとまっているなと感じました
ちなみに、著者の首藤氏は、朝日新書の編集長でありながら、ファイナンシャル・プランナー(CFP)でもあり、他の出版社からこうして自分のマネー本を出版してしまうやり手です。こういうマルチな活動も見習いたいと思います。(当ブログの書評→こちら)

ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド
![]() | ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド 山崎元 水瀬ケンイチ 朝日新聞出版 2010-12-30 by G-Tools |
山崎元氏と不肖水瀬ケンイチの共著です。「超簡単 お金の運用術」の姉妹本で、こちらはまるごと一冊インデックス投資の本です。私が執筆したパートは、当ブログのエッセンスにもなっています。「ブログ記事が2500本以上あって多すぎて読みきれないよ~」という方は、ぜひご覧ください。
まあ、自分の本なのでブログ内のあちこちに広告が貼ってあり、露出が高いので1位になっただけという面が多々ありますので、そこは割り引いてご覧ください。
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さて、全体的に振り返ってみると、2014年は前年と比べて、投資法について書かれた「投資本」だけでなく、お金にまつわるライフプラン全般について書かれた「マネー本」や、人間の生き方についての教えである「人生訓」が順位を上げたように感じました。
2014年の好調相場を受けて、心に余裕が出てきたからなのか、あるいは投資マインドに慢心が出てきたからなのか。とらえ方は人それぞれかもしれません。個人的には、あらためて気を引き締めたいと思った2014年ランキングでした。
<おまけ>
2014年に買っていただいた最も高価なものはこちら
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