手数料支払いを正当化するためには、アクティブ・リターンが手数料の2倍必要!?

水瀬ケンイチ

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インデックス投資家にも興味深いコラムが、楽天証券のWEBサイトに掲載されていました。いわく、「手数料支払いを正当化するためには、期待値ベースでのアクティブ・リターンが手数料の2倍必要」だというのです。

第241回 運用商品の選択と手数料の関係 | 山崎元「ホンネの投資教室」 | 楽天証券

詳しくは、上記コラムをご覧いただきたいのですが、無理やりまとめると、

  • 運用商品の期待リターン=市場リターン+アクティブ・リターン−手数料
  • 過去のパフォーマンス評価が、将来のパフォーマンス予測に対して有効性を持つ条件を仮定する (←かなり運用会社寄りに譲歩した仮定ではあるものの)
  • 手数料支払いを正当化するためには、期待値ベースでのアクティブ・リターンが手数料の2倍必要
ということになると思います。

途中、難しい数式が出てくるので意図的に外しましたが、結論はとてもシンプルなものになっていました。

私たちインデックス投資家は、いつも「低コスト、低コスト」と言っていますが、その重要性をアクティブ・リターン(インデックスに対するアクティブファンドの超過リターン)と秤にかけて、どれくらい重要なのかが数値化されていて、とてもスッキリしました。

たとえば、信託報酬が年率で 1% 高いアクティブファンド(この程度はよくあるレベル)が正当化されるためには、インデックスを年率で 2% 以上超過することが期待できないと見合わないわけです。

仮に、日本株式インデックスの期待リターンが年率 +6% だとしたら、期待リターンが年率 +8% 以上(アクティブ・リターンが年率 +2% 以上)ないと、信託報酬が年率 1% 高いアクティブファンドを正当化できない。

これは、ファンドマネージャーとすれば、なかなか厳しいハードルではないかと思います。

ある金融業界の方に聞いた話によれば、アクティブファンドのファンドマネージャーの評価は、インデックスからの超過リターンが、コンマ何パーセントといった単位で争っているという話もあります(運用会社によって違いはあるのでしょうが)。

よくアクティブファンド大好き派の投資家たちから、「インデックス投資家はリターンを見ないでコストの話ばかりする」と揶揄されることがありますが、リターンとコストの関係を見たら、余計にアクティブ運用の厳しさが明らかになってしまった構図です。

やはり、コストは重要でした。


P.S
上記記事は、高コストだけどインデックスをぶっちぎる好成績をあげるアクティブファンドが、存在する自体ことを否定するものではありません。私たち投資家が、事前に把握できるデータから考えられ得る「期待値」のお話ですので、あらかじめご了承ください。

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Posted by水瀬ケンイチ