楽天証券、iシェアーズ 米国上場ETF 4銘柄を新規取扱い開始
水瀬ケンイチ

楽天証券は、iシェアーズ 米国上場ETF 4銘柄を新規取扱い開始したと発表しました。気になる商品の概要は以下のとおり。
・iシェアーズ MSCI ドイツ ETF (EWG)
MSCI ドイツ・インデックス連動
信託報酬 年率0.48%
ドイツの大型および中型の株式に投資します。ドイツの株式市場の85%に的を絞った投資ができます。単一国への投資手段として活用できます。
・iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ドイツ ETF (HEWG)
MSCI ドイツ・インデックス(100%対米ドル為替ヘッジ)連動
信託報酬 年率0.53%
ドイツ株式への投資において、対米ドルでのユーロの影響を軽減することを目指します。ドイツの大型および中型の株式に投資します。ドイツの株式およびユーロの方向性に着目した投資ができます。
・iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ジャパン ETF (HEWJ)
MSCI ジャパン・インデックス(100%対米ドル為替ヘッジ)
信託報酬 年率0.48%
日本株式への投資において、対米ドルでの日本円の影響を軽減することを目指します。日本の大型および中型の株式に投資します。日本の株式および日本円の方向性に着目した投資ができます。
・iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI EMU ETF (HEZU)
MSCI EMU インデックス(100%対米ドル為替ヘッジ)連動
信託報酬 年率0.51%
ユーロ圏株式への投資において、対米ドルでのユーロの影響を軽減することを目指します。ユーロ圏(欧州通貨同盟加盟国)の株式に幅広く投資します。ユーロ圏の株式およびユーロの方向性に着目した投資ができます。
(データは楽天証券WEBサイトより)
目下、いろいろ問題を抱えている欧州において、好調の強国ドイツに直接投資したいのに、欧州ETFにはギリシャやらイタリアやら不調の国が混じっていて投資に腰が引けてるという投資家の方の話を聞いたことがあります。そういう単一国投資の目利きが効く方でドイツは有望だと考える方は、この EWG に投資したらいいんじゃないでしょうか。
一方、その他の米ドルヘッジ型のETFのについては、基本的に米国民向けの設計です。それを日本人が利用する場合、投資対象国の為替リスクを米ドルでヘッジするという仕組みの意味を、ちゃんと理解している人だけにしか勧められません。
たとえば、以前よく売れてた投資信託の「ハイイールド債ブラジルレアルヘッジ型」みたいな通貨選択型ファンドの為替リスクと為替コストについて、そのメリット・デメリットをきちんと理解できていない日本人投資家が大半だと思われます。
なので、iシェアーズの当該ETFも、ユーロ圏や日本という米国から見た外国株式に投資して100%対米ドル為替ヘッジするというメリット・デメリットがよくわからない方々は、「よくわからない商品には手を出さない」という投資の原則を当てはめるのがベターかもしれません。たとえそうして見送っても、投資家側にはべつに損はない商品だと思います。
とはいえ、個人投資家の選択肢が増えることは大歓迎です。運用会社のブラックロックさん、グッジョブ!
<ご参考>
上記ネット証券は、以下から口座開設できます(無料)
・楽天証券
MSCI ドイツ・インデックス連動
信託報酬 年率0.48%
ドイツの大型および中型の株式に投資します。ドイツの株式市場の85%に的を絞った投資ができます。単一国への投資手段として活用できます。
・iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ドイツ ETF (HEWG)
MSCI ドイツ・インデックス(100%対米ドル為替ヘッジ)連動
信託報酬 年率0.53%
ドイツ株式への投資において、対米ドルでのユーロの影響を軽減することを目指します。ドイツの大型および中型の株式に投資します。ドイツの株式およびユーロの方向性に着目した投資ができます。
・iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ジャパン ETF (HEWJ)
MSCI ジャパン・インデックス(100%対米ドル為替ヘッジ)
信託報酬 年率0.48%
日本株式への投資において、対米ドルでの日本円の影響を軽減することを目指します。日本の大型および中型の株式に投資します。日本の株式および日本円の方向性に着目した投資ができます。
・iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI EMU ETF (HEZU)
MSCI EMU インデックス(100%対米ドル為替ヘッジ)連動
信託報酬 年率0.51%
ユーロ圏株式への投資において、対米ドルでのユーロの影響を軽減することを目指します。ユーロ圏(欧州通貨同盟加盟国)の株式に幅広く投資します。ユーロ圏の株式およびユーロの方向性に着目した投資ができます。
(データは楽天証券WEBサイトより)
目下、いろいろ問題を抱えている欧州において、好調の強国ドイツに直接投資したいのに、欧州ETFにはギリシャやらイタリアやら不調の国が混じっていて投資に腰が引けてるという投資家の方の話を聞いたことがあります。そういう単一国投資の目利きが効く方でドイツは有望だと考える方は、この EWG に投資したらいいんじゃないでしょうか。
一方、その他の米ドルヘッジ型のETFのについては、基本的に米国民向けの設計です。それを日本人が利用する場合、投資対象国の為替リスクを米ドルでヘッジするという仕組みの意味を、ちゃんと理解している人だけにしか勧められません。
たとえば、以前よく売れてた投資信託の「ハイイールド債ブラジルレアルヘッジ型」みたいな通貨選択型ファンドの為替リスクと為替コストについて、そのメリット・デメリットをきちんと理解できていない日本人投資家が大半だと思われます。
なので、iシェアーズの当該ETFも、ユーロ圏や日本という米国から見た外国株式に投資して100%対米ドル為替ヘッジするというメリット・デメリットがよくわからない方々は、「よくわからない商品には手を出さない」という投資の原則を当てはめるのがベターかもしれません。たとえそうして見送っても、投資家側にはべつに損はない商品だと思います。
とはいえ、個人投資家の選択肢が増えることは大歓迎です。運用会社のブラックロックさん、グッジョブ!
<ご参考>
上記ネット証券は、以下から口座開設できます(無料)
・楽天証券
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