【日本株式】低コストインデックスファンド比較 2015年9月版
水瀬ケンイチ

「低コストインデックスファンド比較」シリーズ記事として、日本株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2015年9月現在で比較してみました。
※当シリーズ記事の説明書きは、『新シリーズ!「低コストインデックスファンド比較」開始。まずは説明書き』参照のこと。

「配当込み」インデックス連動のインデックスファンドでは、オレンジ色に網かけした「日本株式インデックスe」が、「信託報酬」が年率0.37%(税抜)、「インデックスとの差異」が -0.4%、「参考:1年リターン」が +22.07%と相対的に良い成績になっています。
「配当除く」インデックス連動のインデックスファンドでは、老舗の「SMT TOPIXインデックス・オープン」が、上記の日本株式インデックスeと同じ信託報酬、実質コストにいたってはそれ以上に低コストになっています。
ただ、「配当除く」インデックス連動のインデックスファンドは、実際には原資産である日本企業からの配当が出てくるため、ベンチマークとの乖離がプラス方向に大きく出るのが当たり前です。そして、配当要因の率は変動するので、プラスの多寡で運用の優劣は評価できません。
たとえプラス方向でも、ベンチマークとの大きな乖離であることには変わりなく、ベンチマークに連動することが目的のインデックスファンドの運用においては、インデックスにきっちり連動しろとの方針変更で突然ドカッと分配金が出てしまったり、リターンが下がったりする可能性を否定できないことに注意が必要だと思います。
いずれのファンドも、決算日が異なる(=評価期間が異なる)ため、きっちりとした横並び比較はできませんが、傾向はつかめるのではないかと考えます。「参考:1年リターン」だけは、同じ評価期間(直近1年)ですので参考にしてみてください。
なお、「ニッセイTOPIXインデックスファンド」は、上記のどのファンドよりも更に安い信託報酬ですが、運用開始後間もなく、まだ決算を迎えていないため、実質コストや「参考:1年リターン」が不明です。今後に期待です。
それにしても、10年前の高コストなインデックスファンドばかり、かつ、よく繰上償還や取扱廃止になってしまっていた状況と比べると、これらのインデックスファンドの比較は、いわば「頂上決戦」みたいなものです。どれもすでにハイレベルな対決であり、どれを選んでもそう大きく差がつくわけではないことを付け加えさせていただきます。
本情報は、今後、当ブログの「低コストインデックスファンド比較」カテゴリーで、定期的に更新記事を書いていく予定ですので、インデックスファンド選びのご参考にしていただけたらと思います。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
<ご参考> 上記の高評価のインデックスファンドは以下のネット証券で購入可能です。以下から口座開設できます(もちろん無料)
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