【先進国株式】低コストインデックスファンド比較 2015年9月版
水瀬ケンイチ

「低コストインデックスファンド比較」シリーズ記事として、先進国株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2015年9月現在で比較してみました。
※当シリーズ記事の説明書きは、『新シリーズ!「低コストインデックスファンド比較」開始。まずは説明書き』参照のこと。

先進国株式クラスは激戦区です。
「配当込み」インデックス連動のインデックスファンドでは、オレンジ色に網かけした「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の信託報酬 0.39%、実質コスト 0.49%、インデックスとの差異が -0.6%と優秀です。
ただ、参考値であるものの1年リターンが、「外国株式インデックスe」の方がよいです。昨年11月の決算時におけるインデックスとの差異は小さく抑えられているので、今後も継続ウォッチしたいと思います。
余談ですが、「ステート・ストリート外国株式インデックス・オープン」という名前に、郷愁を感じる古参インデックス投資家さんもいらっしゃると思います。インデックスファンド“暗黒時代”を生き残った老舗インデックスファンドです。実質コストは1%を超えているのですが、今でも現役でそれなりに戦えています。
「配当除く」インデックス連動のインデックスファンドのなかでは、「SMT グローバル株式インデックス・オープン」が信託報酬、実質コスト、1年リターン(参考)で健闘しています。
ただ、「配当除く」インデックス連動のインデックスファンドは、実際には原資産である企業からの配当が出てくるため、ベンチマークであるインデックスとの差異がプラス方向に出るのが当たり前です。そして、配当要因の比率は変動するので、プラスの多寡で運用の優劣は評価できません。
そもそも、株式のように原資産から配当が出るアセットクラスにおいては、インデックスファンドのベンチマークは「配当込み」に設定すべきだと私は考えます。少なくとも、投資家が比較・検討できるように、目論見書に配当含む/除くを曖昧にせず、明記すべきだと思います。
本情報は、今後、当ブログの「低コストインデックスファンド比較」カテゴリーで、定期的に更新記事を書いていく予定ですので、インデックスファンド選びのご参考にしていただけたらと思います。
※これらの低コストインデックスファンドの比較は詳細であり、いわば「頂上決戦」みたいなものです。どれを選んでもそう大きく差がつくわけではないことを付け加えさせていただきます。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
<ご参考> 上記の高評価のインデックスファンドは以下のネット証券で購入可能です。以下から口座開設できます(もちろん無料)
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