売りたくなった時に見る言葉、見るグラフ
水瀬ケンイチ
大々的なパニックは、最も華々しいブームと同じように、理由がなにもないことが多い。どれほど見通しが暗かろうと、物事は徐々に快方に向かっていることが多いのである。株式市場を全体として見ると、常にニュートンの法則とは逆の方向に動いている。つまり、いったん下がったものは、必ずまた上がるのだ。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)より
年明けから株価が下がっています。同時に円高も進行し、厳しい状況になっている投資家も多いと思います(自分を含め)。
新聞やテレビから流れてくる日経平均株価の日々の騰落ばかり見ていると、お先真っ暗という印象になってしまうかもしれません。
そんな時は、視野を広く持ち世界全体のこと、あるいは、長期的なことに目を向けてみるのも、落ち着きをとりもどす良い方法のひとつです。

「株式投資」(ジェレミー・シーゲル著)より
上記は、私の大好きなグラフです。200年前に投資した1ドルが、200年後にいくらになっているかを示しています。しかも、名目リターンからインフレ率を引いた「実質トータルリターン」です。
株式は騰落を繰り返しながら、約60万倍になっています。60倍ではなく、60万倍です。株式という仕組みが持っている力を思い知らされます。
しかも、この200年の間には、最悪の世界戦争(第一次世界大戦・第二次世界大戦)や、史上最大規模の世界的株価大暴落であるブラックマンデーなどが起こっています。いま取り沙汰されている日銀の政策がどうのこうのという問題とは比べものにならない大嵐を乗り越えて、この結果です。
一方で、キャッシュ(米ドル)は、200年間で10分の1以下に減ってしまいました。主にインフレのせいですが、株式のリスクを恐れるあまり、キャッシュを長期で貯めこんでいるとどうなるのか、考えさせられます。
過去の出来事がそのまま未来に続くわけではありませんが、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(ビスマルク)という言葉のとおり、長期的な歴史を知っておくことは大事なことだと思います。
<追記> 2016/02/12
上記記事を読んで、「頭では分かっていても、気持ちが ついてこない」というかたには、当ブログの「売らずに我慢するテクニック」カテゴリの他の記事が役に立つかもしれません。ご利用は自己責任でお願いします。
新聞やテレビから流れてくる日経平均株価の日々の騰落ばかり見ていると、お先真っ暗という印象になってしまうかもしれません。
そんな時は、視野を広く持ち世界全体のこと、あるいは、長期的なことに目を向けてみるのも、落ち着きをとりもどす良い方法のひとつです。

「株式投資」(ジェレミー・シーゲル著)より
上記は、私の大好きなグラフです。200年前に投資した1ドルが、200年後にいくらになっているかを示しています。しかも、名目リターンからインフレ率を引いた「実質トータルリターン」です。
株式は騰落を繰り返しながら、約60万倍になっています。60倍ではなく、60万倍です。株式という仕組みが持っている力を思い知らされます。
しかも、この200年の間には、最悪の世界戦争(第一次世界大戦・第二次世界大戦)や、史上最大規模の世界的株価大暴落であるブラックマンデーなどが起こっています。いま取り沙汰されている日銀の政策がどうのこうのという問題とは比べものにならない大嵐を乗り越えて、この結果です。
一方で、キャッシュ(米ドル)は、200年間で10分の1以下に減ってしまいました。主にインフレのせいですが、株式のリスクを恐れるあまり、キャッシュを長期で貯めこんでいるとどうなるのか、考えさせられます。
過去の出来事がそのまま未来に続くわけではありませんが、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(ビスマルク)という言葉のとおり、長期的な歴史を知っておくことは大事なことだと思います。
<追記> 2016/02/12
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