「29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた」(ITTIN著)は若者のお金の指針となりうるケーススタディ
水瀬ケンイチ

「29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた」(ITTIN著)を読みました。若者のお金の指針となりうるケーススタディが、これ以上ないくらいわかりやすく書かれた良書でした。
本書は、若者に向けて、節約・貯金・投資というマネープラン全般について書かれていますが、小難しい金融知識は書かれていません。
それよりも、節約も貯金もままならないごく普通の若者たちに向けた、お金に対する「心構え」が手厚く説明されています。著者の経験談(失敗談を含む)とともに、とてもわかりやすく書かれています。
本書が教えてくれるのは、お金の「ハウツー」ではなく、「ケーススタディ」です。
著者が「こう考えた」「こう実行した」「その結果、こうなった」という等身大のケーススタディです。しかし、このケースが日本の若者における一般的なケース(貯蓄額がという意味ではなく、お金に戸惑う状況という意味で)だと思います。かつ、世の中に不足している情報だと思います。今だにお金のことを他人に話すのは、はばかられる風潮がありますので。
学校で勉強したのちに会社に就職して働く、というごくごく一般的な人生において、金融の知識を教わるという機会はほぼありません。ほとんどの若者が(かつての私を含め)、自分でお金を稼ぐようになってから、お金をどう扱ったらいいものか戸惑うものです。
本書のケーススタディは、若者のお金の指針になりうると思います。これを知っておけば、少なくともマネープランの「入り口」を間違えることはなさそうです。将来不安からハイリスクな投機に走ったり、極端な節約で人生の楽しみを蔑ろにしたりすることもないでしょう。
ITTINさんは「独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ」を書かれている、相互リンクブロガーさんです。ブログからもただならぬ文才を感じていましたが、本書でもいかんなく才能が発揮されています。
専門家や学者が書きがちな、いわゆる「上から目線」感がまったくなく、等身大のリアルな経験にもとづく主張という趣きであり、書かれている言葉がすんなり頭に入ってきます。
本書をおすすめしたいのは、高校・専門学校・短大・大学の最終学年の生徒さんや、新入社員の皆さまです。書名に「独身女子」と入っていますが、男女や独身・既婚に関係なく、お金を稼ぎはじめる前後の若い皆さまに、広くおすすめします。
P.S
Amazonの著者紹介にあるITTINさんの「おっさん疑惑」を投げかけた自分としては、最終ページの1枚のイラストを見られただけでも、本書を買った意義がありました(笑)
それよりも、節約も貯金もままならないごく普通の若者たちに向けた、お金に対する「心構え」が手厚く説明されています。著者の経験談(失敗談を含む)とともに、とてもわかりやすく書かれています。
本書が教えてくれるのは、お金の「ハウツー」ではなく、「ケーススタディ」です。
著者が「こう考えた」「こう実行した」「その結果、こうなった」という等身大のケーススタディです。しかし、このケースが日本の若者における一般的なケース(貯蓄額がという意味ではなく、お金に戸惑う状況という意味で)だと思います。かつ、世の中に不足している情報だと思います。今だにお金のことを他人に話すのは、はばかられる風潮がありますので。
学校で勉強したのちに会社に就職して働く、というごくごく一般的な人生において、金融の知識を教わるという機会はほぼありません。ほとんどの若者が(かつての私を含め)、自分でお金を稼ぐようになってから、お金をどう扱ったらいいものか戸惑うものです。
本書のケーススタディは、若者のお金の指針になりうると思います。これを知っておけば、少なくともマネープランの「入り口」を間違えることはなさそうです。将来不安からハイリスクな投機に走ったり、極端な節約で人生の楽しみを蔑ろにしたりすることもないでしょう。
ITTINさんは「独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ」を書かれている、相互リンクブロガーさんです。ブログからもただならぬ文才を感じていましたが、本書でもいかんなく才能が発揮されています。
専門家や学者が書きがちな、いわゆる「上から目線」感がまったくなく、等身大のリアルな経験にもとづく主張という趣きであり、書かれている言葉がすんなり頭に入ってきます。
本書をおすすめしたいのは、高校・専門学校・短大・大学の最終学年の生徒さんや、新入社員の皆さまです。書名に「独身女子」と入っていますが、男女や独身・既婚に関係なく、お金を稼ぎはじめる前後の若い皆さまに、広くおすすめします。
P.S
Amazonの著者紹介にあるITTINさんの「おっさん疑惑」を投げかけた自分としては、最終ページの1枚のイラストを見られただけでも、本書を買った意義がありました(笑)
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