「売りたくなった時に見るグラフ」が最新データに更新!

水瀬ケンイチ

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先月、下げ相場の中で書いたブログ記事「売りたくなった時に見る言葉、見るグラフ」でご紹介した私の大好きなグラフが、最新データに更新されました。

先月紹介したグラフがこちら。

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出典:「株式投資」(ジェレミー・シーゲル著)


1801年に投資した1ドルが2001年までの200年間でどれだけ増えたかを実質リターンで表したグラフです。株式は約60万倍に増えたという驚きのデータでした。

今日ご紹介するグラフは、同じジェレミー・シーゲル氏関連の記事からの出典で、直近2015年までに更新されたものです。ではどうぞ。

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(出典:長期なら株式投資がベスト 碩学が読む市場の先行き |マネー研究所|NIKKEI STYLE

1802年に投資した1ドルが2015年に約100万倍になっているという驚きのデータに更新されています。60万倍だったのが、なんと100万倍にアップしています。

私はますますこのグラフが好きになりました。

ただし、データの始点が1年後ろ倒しされていることにご注意ください。長期のデータで始点の値があまりにも小さい場合、始点のほんの少しの違いが、長期的に大きな差に増幅されることは、よくあることです。

また、データの期間を10年伸ばしたら60万倍が100万倍になったということは、私たちが今から10年投資しただけで資産が何十万倍も増えるという意味では「ない」です。ゆめゆめ過剰期待をなされませぬよう。

このグラフから言えることは、過去200年超のデータでは、各アセットクラスをくらべると、現金や債券や金(ゴールド)よりも、株式がダントツに増えてきたという歴史だけです。

先月の記事の繰り返しになりますが、過去の歴史がそのまま未来に続くわけではありません。ただ、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(ビスマルク)という言葉のとおり、長期的な歴史を知っておくことは大事なことだと思います。




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Posted by水瀬ケンイチ