ステート・ストリートから、コスト最安値更新の超・低コストインデックスファンドシリーズが登場!
水瀬ケンイチ

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが、コスト最安値更新の超・低コストなインデックスファンドシリーズを新規設定するようです。
EDINETによると、気になる銘柄は以下のとおり。
まず、信託報酬について、ほぼすべての銘柄がクラス「最安」になっています。既存のライバルファンドたち(ニッセイ購入・換金手数料なしシリーズやDIAMたわらノーロードシリーズなど)の信託報酬を、わずかに下回るように設定されています。
そのなかにあって、「ステート・ストリート新興国株式インデックス・オープン」だけは、信託報酬がライバルファンドの半額近くに設定されており、後発のステート・ストリートの「気合」を感じます。
それから、珍しいのは、「為替ヘッジあり」の銘柄があることです。通常、為替ヘッジの有無にかかわらず信託報酬は同じですが、このシリーズにおいては、為替ヘッジありの銘柄の信託報酬が0.01%だけ高くなっています。
「為替ヘッジありコースには為替ヘッジコストがかかる」と言われています。為替ヘッジコストというのは、通貨間の金利差のことを指すという理解ですが、このシリーズでは信託報酬という運用コストも余分にかかるという建てつけになっているようです。信託報酬水準がこれだけ低ければ、いたし方ないことなのかもしれません。
全体をとおして魅力的なインデックスファンドシリーズになっていると思います。もちろん、決算を迎えて、インデックスとの差異や実質コストを見る必要がありますが、新規設定であるもののマザーファンドは意外に大きいものが多く、期待はできるような気がします。
最後に、EDINETによると当初の販売会社は、三井住友信託銀行のみとなっています。これが、今後拡大するのか、しないのかわかりません。
個人的には、多くの個人投資家が利用しているネット証券等に、販売会社が拡大することを期待したいと思います。
<追記> 2016/06/18
上記ファンドシリーズは、楽天証券のラップサービス用であることが判明しました。三井住友信託銀行では販売されていません(有価証券届出書も訂正されています)。訂正してお詫び申しあげます。
- ステート・ストリート日本株式インデックス・オープン
TOPIX(東証株価指数配当込み)連動
信託報酬 年率 0.18%
信託財産留保額 0.05% - ステート・ストリート日本債券インデックス・オープン
NOMURA-BPI総合指数連動
信託報酬 年率 0.14%
信託財産留保額 0.05% - ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン
MSCIコクサイ指数(円ベース)連動
信託報酬 年率 0.21%
信託財産留保額 0.30% - ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
MSCI コクサイ指数(円ヘッジベース)連動
信託報酬 年率 0.22%
信託財産留保額 0.30% - ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン
シティ世界国債指数(除く日本、円ベース)連動
信託報酬 年率 0.19%
信託財産留保額 0.05% - ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
シティ世界国債指数(除く日本、円ヘッジベース)連動
信託報酬 年率 0.20%
信託財産留保額 0.05% - ステート・ストリート新興国株式インデックス・オープン
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円ベース)連動
信託報酬 年率 0.29%
信託財産留保額 0.25% - ステート・ストリート新興国債券インデックス・オープン
バークレイズ・エマージング・マーケッツ・ローカル・カレンシー・リキッド・ガバメント・インデックス(円ベース)連動
信託報酬 年率 0.62%
信託財産留保額 0.05%
まず、信託報酬について、ほぼすべての銘柄がクラス「最安」になっています。既存のライバルファンドたち(ニッセイ購入・換金手数料なしシリーズやDIAMたわらノーロードシリーズなど)の信託報酬を、わずかに下回るように設定されています。
そのなかにあって、「ステート・ストリート新興国株式インデックス・オープン」だけは、信託報酬がライバルファンドの半額近くに設定されており、後発のステート・ストリートの「気合」を感じます。
それから、珍しいのは、「為替ヘッジあり」の銘柄があることです。通常、為替ヘッジの有無にかかわらず信託報酬は同じですが、このシリーズにおいては、為替ヘッジありの銘柄の信託報酬が0.01%だけ高くなっています。
「為替ヘッジありコースには為替ヘッジコストがかかる」と言われています。為替ヘッジコストというのは、通貨間の金利差のことを指すという理解ですが、このシリーズでは信託報酬という運用コストも余分にかかるという建てつけになっているようです。信託報酬水準がこれだけ低ければ、いたし方ないことなのかもしれません。
全体をとおして魅力的なインデックスファンドシリーズになっていると思います。もちろん、決算を迎えて、インデックスとの差異や実質コストを見る必要がありますが、新規設定であるもののマザーファンドは意外に大きいものが多く、期待はできるような気がします。
最後に、EDINETによると当初の販売会社は、
個人的には、多くの個人投資家が利用しているネット証券等に、販売会社が拡大することを期待したいと思います。
<追記> 2016/06/18
上記ファンドシリーズは、楽天証券のラップサービス用であることが判明しました。三井住友信託銀行では販売されていません(有価証券届出書も訂正されています)。訂正してお詫び申しあげます。
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