個人型確定拠出年金(DC)の加入対象が拡大!インデックス投資への活用の幅が広がる
水瀬ケンイチ

個人型確定拠出年金(DC)の加入対象が拡大する「改正DC法」が成立しました。
個人型DCの加入対象拡大-改正法成立。当面の経済環境がDC制度の行方を左右? | ニッセイ基礎研究所

上記引用図版のように、これからは自営業者、企業年金なしのサラリーマン以外にも、企業年金があるサラリーマンや公務員、専業主婦等も、個人型DCに加入できるようになります。
いろいろと議論はありましたが、改正DC法が国会にて可決・成立されたので、この内容に沿って粛々とすすんでいくと思われます。施行期日は2017年1月1日、遅くとも2018年5月までにはすべての改正事項が施行される見込みです。
今回の改正内容の詳細は、確定拠出年金に詳しい竹川美奈子氏がわかりやすいと太鼓判を押した、以下のレポートがおすすめです。
りそな銀行公式WEBサイト 企業年金ノート・レポート
【りそな年金研究所レポート:詳細版】 確定拠出年金の制度改正に係る解説 ~改正DC法の可決・成立を受けて~
確定拠出年金(DC)は基本的に、投資信託等の運用商品を毎月積み立てていく形であり、当ブログのテーマである「インデックス投資」と抜群に相性がよいです。
もちろん、株や債券の投資信託ではなく、元本確保型の商品を積み立てることもできる場合が多いと思いますが、せっかく国が非課税や所得控除等のメリットを用意してくれているので、非課税の拠出範囲内での資産運用に、活用する価値はあると思います。
以前、当ブログでもDC(確定拠出年金)、NISA(少額投資非課税制度)、通常の口座の「税制優遇」比較を行なっています。ご興味があれば改めてご覧ください。
<該当記事>
DC(確定拠出年金)、NISA(少額投資非課税制度)、通常の口座の「税制優遇」比較 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
最近読んだDC本で、ポイントがまとまっていてよかったのは、「誰でもできる確定拠出年金投資術」(山崎俊輔著)です。今後、今回の改正DC法の内容をふまえた新著があちこちから出ることになることが予想されますが、対象者は拡大されるものの、基本的なメリット・デメリットは変わらないので、知識をつけておくとよいと思います。
<該当記事>
「誰でもできる 確定拠出年金投資術」(山崎俊輔著)を確定拠出年金導入テキストにすればいいのに - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
注意しなくてはいけないのは、個人型DCは一般の投資信託以上に、金融機関によって取扱商品のラインナップがぜんぜん違うということです。DC本には具体的に書かれていないことが多いのですが、低コストなインデックスファンドを取り揃えており、一般の課税口座では買えない「お宝インデックスファンド」がある金融機関もあれば、高コストなアクティブファンドばかりの金融機関もあります。
今後、各金融機関の個人型DCの取扱商品のラインナップが拡充する可能性はありますが、現時点では、SBI証券の個人型DC口座が、“超”低コストなインデックスファンドが揃っており、インデックス投資の観点からはおすすめです。
<該当記事>
信託報酬 年率0.21%の外国株式インデックスファンドなど、SBI証券が個人型DCに低コスト投信を一挙投入 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
繰り返しになりますが、施行は2017年1月1日なので、今すぐどうこうしなければいけない話ではありません。いままで、預貯金のみしかやったことがなく、投資や資産運用に縁のなかったかたも、今年後半、ゆっくりと考えたり知識を身につける時間はあります。
一方で、バリバリの現役インデックス投資家のかたは、非課税でリターンを底上げするチャンスです。ご自身の掛金限度額をしっかりと把握しつつ、金融機関の取り扱いインデックスファンドの動向を見極めて、長期のインデックス投資に活用していきましょう。

上記引用図版のように、これからは自営業者、企業年金なしのサラリーマン以外にも、企業年金があるサラリーマンや公務員、専業主婦等も、個人型DCに加入できるようになります。
いろいろと議論はありましたが、改正DC法が国会にて可決・成立されたので、この内容に沿って粛々とすすんでいくと思われます。施行期日は2017年1月1日、遅くとも2018年5月までにはすべての改正事項が施行される見込みです。
今回の改正内容の詳細は、確定拠出年金に詳しい竹川美奈子氏がわかりやすいと太鼓判を押した、以下のレポートがおすすめです。
りそな銀行公式WEBサイト 企業年金ノート・レポート
【りそな年金研究所レポート:詳細版】 確定拠出年金の制度改正に係る解説 ~改正DC法の可決・成立を受けて~
確定拠出年金(DC)は基本的に、投資信託等の運用商品を毎月積み立てていく形であり、当ブログのテーマである「インデックス投資」と抜群に相性がよいです。
もちろん、株や債券の投資信託ではなく、元本確保型の商品を積み立てることもできる場合が多いと思いますが、せっかく国が非課税や所得控除等のメリットを用意してくれているので、非課税の拠出範囲内での資産運用に、活用する価値はあると思います。
以前、当ブログでもDC(確定拠出年金)、NISA(少額投資非課税制度)、通常の口座の「税制優遇」比較を行なっています。ご興味があれば改めてご覧ください。
<該当記事>
DC(確定拠出年金)、NISA(少額投資非課税制度)、通常の口座の「税制優遇」比較 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
最近読んだDC本で、ポイントがまとまっていてよかったのは、「誰でもできる確定拠出年金投資術」(山崎俊輔著)です。今後、今回の改正DC法の内容をふまえた新著があちこちから出ることになることが予想されますが、対象者は拡大されるものの、基本的なメリット・デメリットは変わらないので、知識をつけておくとよいと思います。
<該当記事>
「誰でもできる 確定拠出年金投資術」(山崎俊輔著)を確定拠出年金導入テキストにすればいいのに - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
注意しなくてはいけないのは、個人型DCは一般の投資信託以上に、金融機関によって取扱商品のラインナップがぜんぜん違うということです。DC本には具体的に書かれていないことが多いのですが、低コストなインデックスファンドを取り揃えており、一般の課税口座では買えない「お宝インデックスファンド」がある金融機関もあれば、高コストなアクティブファンドばかりの金融機関もあります。
今後、各金融機関の個人型DCの取扱商品のラインナップが拡充する可能性はありますが、現時点では、SBI証券の個人型DC口座が、“超”低コストなインデックスファンドが揃っており、インデックス投資の観点からはおすすめです。
<該当記事>
信託報酬 年率0.21%の外国株式インデックスファンドなど、SBI証券が個人型DCに低コスト投信を一挙投入 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
繰り返しになりますが、施行は2017年1月1日なので、今すぐどうこうしなければいけない話ではありません。いままで、預貯金のみしかやったことがなく、投資や資産運用に縁のなかったかたも、今年後半、ゆっくりと考えたり知識を身につける時間はあります。
一方で、バリバリの現役インデックス投資家のかたは、非課税でリターンを底上げするチャンスです。ご自身の掛金限度額をしっかりと把握しつつ、金融機関の取り扱いインデックスファンドの動向を見極めて、長期のインデックス投資に活用していきましょう。
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