ポートフォリオの債券クラスは、相変わらず個人向け国債「変動10」を積み立てています
水瀬ケンイチ

「マイナス金利」だなんだと騒がしい昨今ではありますが、毎月、個人向け国債「変動10」を積み立てています。
個人向け国債とは何か?については、いまさらではありますが、以下のとおりです。
個人向け国債トップページ : 財務省
個人向け国債には、「変動10」「固定5」「固定3」の3種類があります。それぞれ、「変動金利型10年満期」「固定金利型5年満期」「固定金利型3年満期」という別々の性質があります。
経済の教科書によれば、通常は、「金利上昇=債券価格下落」となります。詳しい仕組みに興味があれば、ネットでググってください。
しかしながら、本日(2016年6月9日)、固定金利だろうが変動金利だろうが、すべての個人向け国債が年率 0.05% で同じ利率になっています。これは個人向け国債共通の特例ルールである「年率0.05%の最低金利保証」の条件に引っ掛かり、金利が下限に張り付いている状態です。
さらっと「年率0.05%の最低金利保証」と言っていますが、この条件は、現在のマイナス金利状況を鑑みると、まとまった資金があるプロであれば、喉から手が出るくらい欲しい「好条件」だと思います。
アングル:MRFマイナス金利適用外、信託銀の苦悩は続く | ロイター
歴史的に見れば、現在の個人向け国債の金利は、最低利率の条件に引っかかるくらい低い「異常事態」です。ということは、わざわざ3年満期とか5年満期で金利を固定をする意味がない状況だということもできるでしょう。
将来は遠ければ遠いほどどうなるかわからないのが通常ですが、今日も、明日も、3年後も、5年後も、すべて金利が一定というのは、常識的に考えて異常です。
大慌てで銀行から大金をおろして、現金をタンス預金にするのは極端な愚策だと思いますが、個人向け国債の特例に引っかかるくらいの超・低金利を、長期で固定するのも愚策である可能性が高いと思います。
もし、現在の金利が最低レベルだと考える(今後は金利が上がると考える)のであれば、ポートフォリオの債券クラスは、金利上昇があった場合にある程度追随することができる個人向け国債「変動10」、もしくは、現金(キャッシュ)でよいのではないかという状況だと思います。
以上のことから、個人的には、今月も個人向け国債「変動10」を淡々と積み立てています。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
<関連が深い過去記事>
日本債券インデックス、マグマ吹き上げに備えるためには? - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
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経済の教科書によれば、通常は、「金利上昇=債券価格下落」となります。詳しい仕組みに興味があれば、ネットでググってください。
しかしながら、本日(2016年6月9日)、固定金利だろうが変動金利だろうが、すべての個人向け国債が年率 0.05% で同じ利率になっています。これは個人向け国債共通の特例ルールである「年率0.05%の最低金利保証」の条件に引っ掛かり、金利が下限に張り付いている状態です。
さらっと「年率0.05%の最低金利保証」と言っていますが、この条件は、現在のマイナス金利状況を鑑みると、まとまった資金があるプロであれば、喉から手が出るくらい欲しい「好条件」だと思います。
歴史的に見れば、現在の個人向け国債の金利は、最低利率の条件に引っかかるくらい低い「異常事態」です。ということは、わざわざ3年満期とか5年満期で金利を固定をする意味がない状況だということもできるでしょう。
将来は遠ければ遠いほどどうなるかわからないのが通常ですが、今日も、明日も、3年後も、5年後も、すべて金利が一定というのは、常識的に考えて異常です。
大慌てで銀行から大金をおろして、現金をタンス預金にするのは極端な愚策だと思いますが、個人向け国債の特例に引っかかるくらいの超・低金利を、長期で固定するのも愚策である可能性が高いと思います。
もし、現在の金利が最低レベルだと考える(今後は金利が上がると考える)のであれば、ポートフォリオの債券クラスは、金利上昇があった場合にある程度追随することができる個人向け国債「変動10」、もしくは、現金(キャッシュ)でよいのではないかという状況だと思います。
以上のことから、個人的には、今月も個人向け国債「変動10」を淡々と積み立てています。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
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