英国の国民投票でEU離脱派が勝利。世界中がびっくりするなか投資はどうするか

水瀬ケンイチ

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英国の国民投票でEU離脱派が勝ったことで、世界中がびっくり、大幅な円高と株安が進行しました。

米国株(24日):急落、ダウ平均は610ドル安-英国のEU離脱で - Bloomberg
英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択したことを受け、24日の世界金融市場は大揺れの展開。ポンドは約30年ぶり安値に沈み、株式市場では時価総額にして約3兆ドル(約307兆円)が吹き飛んだ。 ...


「○○ショック」と後から名付けられるような暴落局面は、過去何度もありましたが、今回も名前が付くような水準かもしれません。

過去、そのような暴落局面で自分がどうしてきたかというと、ふだんと何も変わらず、所定の配分で毎月、積立投資を淡々と続けてきました。今回も同じく、淡々と積立投資を続けています。

たしかに、英国という先進国が国民投票で、EU離脱という諸外国から見ると不可解な決断をして、世界中が動揺しているというのは事実でしょう。過去の大戦の歴史や移民の問題、多発するテロなど複雑な事情が重なり、英国もEUも混乱しているように見えます。

しかし、だからといって、この日を境に世界経済が縮小し続けることになるという話でもないように思います。

週明け月曜日には、英国の国民はユニリーバの洗顔フォームで顔を洗い、ロイターのニュースを見て会社に出勤し、ボーダフォンのスマートフォンで連絡を取りながら仕事をして給料を稼ぎ、夜にはバーでギネスの黒ビールで1杯やるわけです。

時には、ブリティッシュ・エアウェイズの飛行機で出張したり、体調が悪ければグラクソ・スミスクラインの薬を飲んだりしながら、休日には、ロイヤル・ダッチ・シェルのガソリン満タンのローバーで出かけたりするかもしれません。

(英国の企業名はたとえ話です、念のため)

何が言いたいのかというと、英国がEUから離脱しようがしまいが、英国や世界中の人々の仕事と生活は続くわけで、そこに介在する企業は商品やサービスを提供し続けることに変わりはなく、べつに今後世界経済が縮小し続けるというような話ではないということです。

私が実践しているインデックス投資(世界中の株や債券のインデックスファンドを積立投資)は、騰落を繰り返しながらも、長期でならせば世界経済の成長程度の恩恵にあずかれればよいという投資法です。

そこが腹落ちしているので、英国のEU離脱のニュースや新聞を、眉間にシワを寄せて追いかけなくても、いつもどおりゆったり構えていられます。もちろん、投資額や資産配分を自分のリスク許容度の範囲内におさめているというのもあります。

今後、さらに暴落が続くかもしれませんが、私はいつもと同じように暮らし、働き、積み立ても継続していくと思います。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。


P.S
もし、あなたが私と同じような考えならば、下記のカテゴリーの記事が暴落時の力になってくれるかもしれません。ただし、ご利用は自己責任でどうぞ。
カテゴリー 売らずに我慢するテクニック (31)

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Posted by水瀬ケンイチ