2017年12月末の資産配分(アセットアロケーション)と主な投資商品
水瀬ケンイチ

毎年2回、6月末と12月末に資産配分(アセットアロケーション)の把握をしています。
この半年の間に、世界の株式市場は好調だったように感じますが、数字で見ると果たしてどうなっているのでしょうか。

日本株式 7.8%
先進国株式 49.6%
新興国株式 10.8%
REIT(国内外) 2.1%
外国債券 2.4%
日本債券 27.2%
やはり世界の株式市場の上昇を受けて、株式クラス(特に先進国株式クラス)の比率が増えて、日本債券クラスの比率が3割を切っています。半年前に、株式クラスの一部を売却するかわりに、日本債券クラスが3割になるように買い増ししてリバランスしたのですが、いつのまにかまた3割を切ってしまいました。
今年もまた、日本債券クラスが3割となるようにリバランスをします。追加資金だけでリバランスするノーセル・リバランスではもう間に合わないので、何かを売却して日本債券に回すことになろうと思います。
ポートフォリオ全体の期待リターンとリスクの水準を大きく左右するのは、日本債券クラスの比率です。細かいことはさておき、ここだけはしっかりと管理したい。
売却により含み益に課税されてしまうのは本意ではありませんが、ポートフォリオのリスクを、自分のリスク許容度の範囲内に抑える方が重要だと考えています。
<ご参考>
課税されるのが嫌なのでリバランスしたくない? - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
有効フロンティアは厳密に追い求めておらず、期待リターンとリスクをざっくりと把握しています。たいしたアセットアロケーションではないので、マネしない方がよろしいかと思います。
なお、山崎元氏と私の共著「全面改訂 ほったらかし投資術」で山崎氏が提示したシンプルな資産配分と異なりますが、株式部分の期待リターンとリスクの水準はあまり変わりません(考え方は過去記事参照)。
2017年12月末時点の主な投資商品
■日本株式
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)の日本株式部分
・iShares MSCI EAFE ETF (EFA)の日本株式部分
・日本株式インデックスe
・<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
・三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド ←積み立て中
■先進国株式
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)の先進国株式部分
・iShares Core S&P 500 ETF (IVV)
・iShares MSCI EAFE ETF (EFA)の先進国株式部分
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
・たわらノーロード 先進国株式 ←積み立て中
■新興国株式
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)の新興国株式部分
・Vanguard Emerging Markets ETF (VWO)
・野村インデックスファンド・新興国株式
・たわらノーロード 新興国株式 ←積み立て中
■日本債券
・個人向け国債 変動10 ←積み立て中
■外国債券
・日興USドルMMF(海外ETFの分配金の一時留保)
上記以外にも細かい投資商品があったりなかったりしますが、主なものは以上です。
現在の運用のメインは海外ETFです。VTやVWOといったバンガードのETFは、純資産の拡大に伴い今年も運用コスト(エクスペンス・レシオ)が下がっており、非常にありがたいです。VTが年 0.11%、VWOが年 0.14%と“超”低コストです(該当記事)。
一方で、iSharesのEFAは、日本のネット証券で初めて楽天証券で取り扱いがはじまった2007年から約10年間保有してきましたが、エクスペンス・レシオが年 0.32%と、他のETFと比べてコスト的に見劣りがしてきました。機会があれば、見直しをしたいと思います(ただし、こちらは急ぎません)。
また、以前はコア&サテライト戦略のサテライト部分として、少額のアクティブファンドも保有していましたが、現在はない状態が続いています。かわりとなる候補商品はいくつかあり、ウォッチしていますが、投資するには至っていません。
今後の投資方針
今まで同様、アセットアロケーションの把握は年2回(その際大きく変化してたらリバランス)、モニタリングと積み立て投資は月1回行ないます。低コスト、かつ、よく分散されたポートフォリオを、バイ&ホールドします。
今後、大きな下げ相場が来るかもしれませんが、ポートフォリオのリスクを、自分のリスク許容度の範囲内におさめることを重視し、投資自体にはあまり手間と時間をかけません。
のんびりいきます。それではまた半年後に。
<ご参考その1>
上記商品は、以下のネット証券で購入しました。会社名をクリックすると口座開設(無料)できます。
・楽天証券
・SBI証券
<ご参考その2>
過去15年間のインデックス投資実践記を掲載した私の初の単著「お金は寝かせて増やしなさい」もぜひ読んでみてください。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任です。ご自身のリスク許容度の範囲内で。
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