「インベストライフ」に、竹川美奈子氏のお金管理のセミナー内容が無料で出し惜しみなく掲載
水瀬ケンイチ

岡本和久氏の I-O ウェルス・アドバイザーズが発行しているメディア「インベストライフ」に、竹川美奈子氏のお金管理のセミナー内容が記事で掲載されています。
これが、全11ページの大作で、しかも無料で読めます。
特集1
鉄人寄席誌上ライブ ビジネスパーソンのための 「新お金管理術」
講演:竹川 美奈子氏、 レポーター:佐藤 安彦
2018年8月4日に行われた有料イベント「投資の鉄人、ふたたび! 『鉄人寄席』」の竹川氏パートの内容をまとめたもので、内容的には竹川氏の以前の著書「あなたのお金を「見える化」しなさい! ~ビジネスパーソンのための新お金管理術~」のエッセンスを出し惜しみなく、かつ最近のスマホやアプリの情報もつけ加えた、価値あるものになっていると思います。
①なぜ見える化が必要なのか、②自分の家計を見える化する、③公的保障と企業内保障を見える化するという3テーマで語られています。
特に、②の自分の家計を企業の財務諸表である B/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書) で表してみようというのは、意欲的な取り組みだと思います。
個人的には、家計の B/S を軽視している人たちが多いと感じています。たとえば、住宅や自動車のローンで大きな負債をかかえているにもかかわらず、FXや仮想通貨などへの投機を限界までやってしまうような人たちです。
いざという時、たとえば仕事の転勤、子どものいじめ、災害などで引っ越しを余儀なくされているのに動けないとか、資産が毀損している状態で損失を確定せざるを得ないなど、いざという時に窮地に追い込まれてしまう恐れがあります。
そこまでいかなくても、「毎月家計簿をつけてやりくりしているのに、一向に暮らしが楽にならない」というのは、B/S 由来の苦しさかもしれません。
B/S、P/L は、すこし基礎知識を必要とする内容なので、仕事で B/S、P/L にふれることがあるビジネスパーソン向けの手法であるとは思います。
でも、そもそも B/S、P/L というものは、企業の複雑なお金の流れを的確に把握するための、言わば「先人たちの知恵の結晶」のようなものです。これを家計のお金の流れすべてに応用しようというアプローチ自体は、きわめて合理的だし、方向性としては正しいはずです。
竹川氏が指南する家計の B/S を一度作ってみることには大きな意義があると思います。家計を「見える化」して的確な運用をしたいものですね。
なお、インベストライフは無料です。企業広告を取らないにもかかわらず、無料で運営されているメディアです。ほんとうに良心的です。
ご興味があれば、今月号に限らず、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
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