2018年 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー的、3大ニュース
水瀬ケンイチ

2018年がもうすぐ終わります。今年もいろいろなことがありましたが、ここで2018年 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー的、3大ニュースをまとめておきたいと思います。
(1) 少額投資非課税制度「つみたてNISA」開始
(2) クレジットカード払いのつみたて投資にポイントが付く!
(3) 「お金は寝かせて増やしなさい」出版後のドッタンバッタン大騒ぎ
以下、ふりかえってみます。
(1) 少額投資非課税制度「つみたてNISA」開始
金融庁肝いりで満を持して2018年1月から「つみたてNISA」が始まりました。「一般NISA」「ジュニアNISA」に続く3つめの少額投資非課税制度です。
毎年40万円が20年間非課税でつみたて運用できる制度で、金融庁が厳選した低コストな投資信託が対象で、つみたて方式での投資に限定されているところがポイントだと思います。
金融機関が投資家に高コストな商品を売り込んだり、新商品に次から次に乗り換えさせる「回転売買」をしたりできない仕組みになっており、投資初心者にはうってつけの入門用制度だと私も期待していました。
2017年から、運用各社が「つみたてNISA」対象の商品をめざして、インデックスファンドの信託報酬を引き下げたり、超・低コストな新商品を出してきました。その結果、2018年12月現在、インデックスファンドのコスト水準はぐっと下がり、ETFのコストを下回る安さになっています。
12月の下げ相場で、初年度の損益が思わしくないかたが多いかもしれませんが、現時点のつみたて総額は全体の20分の1に過ぎません。つみたて&非課税期間は20年間あり、現時点で何%利益が出ていようが損失になっていようが、現時点ではあまり意味がありません。
むしろ、つみたて投資初期に安値で仕込めたことは、でラッキーであるとも考えられるくらいです。ぜひ、「つみたてNISA」の制度を活用して、長期目線でつみたて投資を継続してほしいと思います。
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2018/12/28 初年度の「つみたてNISA」が損益マイナスでもつみたてをやめない方がよい理由
(2) クレジットカード払いのつみたて投資にポイントが付く!
つみたて投資をクレジットカードで支払いポイントが付くサービスが登場しました。丸井グループのtsumiki証券がサービスを開始し、楽天証券も追随しました。
現時点で、tsumiki証券では投資額の0.1~0.5%が、楽天証券では投資額の1%分のポイントが付きます。これはリターンが必ず1%分上乗せされるのと同じ効果があります。
私のポートフォリオだと、期待リターンを年率1%向上させるために取らなければならないリスク量はプラス4~5%と相当なものになってしまうことから考えると、ポイントはたかが1%ではなく大きな1%だと思います。
ただ、金融庁への届出が必要な信託報酬変更などと違い、ポイント付与サービスは、サービス提供会社の意向でかんたんに変更されやすいもの。
「活用できるうちは活用し、いつ変更になっても慌てない」とどっしり構えて活用したいですね。
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(3) 「お金は寝かせて増やしなさい」出版後のドッタンバッタン大騒ぎ
拙著「お金は寝かせて増やしなさい」が2017年12月に発売されました。
2018年は増刷に次ぐ増刷であったり、Amazonでカテゴリベストセラー1位になったり、金融庁主催イベントの「はじめての投資!おススメの一冊ベスト10」企画で1位を獲得したり、職員さん向けの勉強会で講師を務めさせていただいたり、ファイナンシャル・プランナーの会報誌「FPジャーナル」に巻頭対談で掲載されたりと、本の影響でまさにドッタンバッタン大騒ぎでした。
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2018/04/24 拙著「お金は寝かせて増やしなさい」が金融庁主催イベントの「はじめての投資!おススメの一冊ベスト10」企画で1位獲得
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以上、個人的な話が混じっていて恐縮でしたが、2018年 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー的、3大ニュースでした。
皆さまの2018年の3大ニュースは何でしたか?
金融庁肝いりで満を持して2018年1月から「つみたてNISA」が始まりました。「一般NISA」「ジュニアNISA」に続く3つめの少額投資非課税制度です。
毎年40万円が20年間非課税でつみたて運用できる制度で、金融庁が厳選した低コストな投資信託が対象で、つみたて方式での投資に限定されているところがポイントだと思います。
金融機関が投資家に高コストな商品を売り込んだり、新商品に次から次に乗り換えさせる「回転売買」をしたりできない仕組みになっており、投資初心者にはうってつけの入門用制度だと私も期待していました。
2017年から、運用各社が「つみたてNISA」対象の商品をめざして、インデックスファンドの信託報酬を引き下げたり、超・低コストな新商品を出してきました。その結果、2018年12月現在、インデックスファンドのコスト水準はぐっと下がり、ETFのコストを下回る安さになっています。
12月の下げ相場で、初年度の損益が思わしくないかたが多いかもしれませんが、現時点のつみたて総額は全体の20分の1に過ぎません。つみたて&非課税期間は20年間あり、現時点で何%利益が出ていようが損失になっていようが、現時点ではあまり意味がありません。
むしろ、つみたて投資初期に安値で仕込めたことは、でラッキーであるとも考えられるくらいです。ぜひ、「つみたてNISA」の制度を活用して、長期目線でつみたて投資を継続してほしいと思います。
<関連記事>
2018/02/25 「つみたてNISA」活用し始めているのは圧倒的に若者。がんばれ!
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2018/12/28 初年度の「つみたてNISA」が損益マイナスでもつみたてをやめない方がよい理由
(2) クレジットカード払いのつみたて投資にポイントが付く!
つみたて投資をクレジットカードで支払いポイントが付くサービスが登場しました。丸井グループのtsumiki証券がサービスを開始し、楽天証券も追随しました。
現時点で、tsumiki証券では投資額の0.1~0.5%が、楽天証券では投資額の1%分のポイントが付きます。これはリターンが必ず1%分上乗せされるのと同じ効果があります。
私のポートフォリオだと、期待リターンを年率1%向上させるために取らなければならないリスク量はプラス4~5%と相当なものになってしまうことから考えると、ポイントはたかが1%ではなく大きな1%だと思います。
ただ、金融庁への届出が必要な信託報酬変更などと違い、ポイント付与サービスは、サービス提供会社の意向でかんたんに変更されやすいもの。
「活用できるうちは活用し、いつ変更になっても慌てない」とどっしり構えて活用したいですね。
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(3) 「お金は寝かせて増やしなさい」出版後のドッタンバッタン大騒ぎ
拙著「お金は寝かせて増やしなさい」が2017年12月に発売されました。
2018年は増刷に次ぐ増刷であったり、Amazonでカテゴリベストセラー1位になったり、金融庁主催イベントの「はじめての投資!おススメの一冊ベスト10」企画で1位を獲得したり、職員さん向けの勉強会で講師を務めさせていただいたり、ファイナンシャル・プランナーの会報誌「FPジャーナル」に巻頭対談で掲載されたりと、本の影響でまさにドッタンバッタン大騒ぎでした。
<関連記事>
2018/04/10 金融庁の職員さん向けセミナーで講演しました。貴重経験としか言いようがない!
2018/04/24 拙著「お金は寝かせて増やしなさい」が金融庁主催イベントの「はじめての投資!おススメの一冊ベスト10」企画で1位獲得
2018/05/07 発売から5か月、しぶとく株式投資・投資信託カテゴリ ベストセラー1位に返り咲き
2018/05/16 重版出来!「お金は寝かせて増やしなさい」が8刷り決定
2018/09/05 野良投信ブロガーがファイナンシャル・プランナーの会報誌「FPジャーナル」に掲載されました
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以上、個人的な話が混じっていて恐縮でしたが、2018年 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー的、3大ニュースでした。
皆さまの2018年の3大ニュースは何でしたか?
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