2018年12月末の資産配分(アセットアロケーション)と主な投資商品
水瀬ケンイチ

毎年2回、6月末と12月末に資産配分(アセットアロケーション)の把握をしています。
この半年の間に、少々の調整局面があったように思います。久々に海外ETFの乗り換えも実施しました。資産配分を数字で見ると果たしてどうなっているのでしょうか。
資産配分(アセットアロケーション)

日本株式 5.6%
先進国株式 51.1%
新興国株式 9.9%
REIT(国内外) 2.2%
外国債券 2.1%
日本債券 29.1%
12月の下げ相場を受けて、さすがに国内外の株式クラスの割合が少し小さくなり(2%程度)、日本債券クラスの割合が少し大きく(2%程度)なっています。
また、後半でも書きますが、海外ETFのEFA(米国を除く先進国株式クラス)が、コスト的に見劣りがするようになっていたことから、下げ相場を活用してより低コストなIVV(米国株式クラス)に乗り換えたことから、日本株式クラスの割合が少し下がりました(2%程度)。
有効フロンティアは厳密に追い求めておらず、期待リターンとリスクをざっくりと把握しています。たいしたアセットアロケーションではないので、マネしない方がよろしいかと思います。
なお、山崎元氏と私の以前の共著「全面改訂 ほったらかし投資術」で山崎氏が提示したシンプルな資産配分と異なりますが、株式部分の期待リターンとリスクの水準はあまり変わりません(考え方は過去記事参照)。
2018年12月末時点の主な投資商品
■日本株式
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)の日本株式部分
・日本株式インデックスe
・<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
・三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) ←積み立て中
■先進国株式
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)の先進国株式部分
・iShares Core S&P 500 ETF (IVV)
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
・たわらノーロード 先進国株式
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス ←積み立て中
■新興国株式
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)の新興国株式部分
・Vanguard Emerging Markets ETF (VWO)
・野村インデックスファンド・新興国株式
・たわらノーロード 新興国株式
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス ←積み立て中
■日本債券
・個人向け国債 変動10年 ←積み立て中
■外国債券
・GS米ドルMMF(海外ETFの分配金の一時留保)
上記以外にも細かい投資商品があったりなかったりしますが、主なものは以上です。
現在の運用のメインは海外ETFです。VTやVWOといったバンガードのETFは、純資産の拡大に伴い今年も運用コスト(エクスペンス・レシオ)が下がっており、非常にありがたいです。VTが年 0.10%、VWOが年 0.14%と“超”低コストです(該当記事)。
iSharesのEFAは、日本のネット証券で初めて楽天証券で取り扱いがはじまった2007年から10年以上保有してきましたが、エクスペンス・レシオが年 0.31%と、他のETFやインデックスファンドと比べてコスト的に見劣りがしていたため、IVV(エクスペンス・レシオ年 0.04%)に乗り換えました。
積み立てファンドは、運用報告書を確認した結果、eMAXIS Slim シリーズ(国内株式、先進国株、新興国株)に揃えました。
また、以前はコア&サテライト戦略のサテライト部分として、少額のアクティブファンドも保有していましたが、現在はない状態が続いています。かわりとなる候補商品はいくつかあり、ウォッチしていますが、投資するには至っていません。
今後の投資方針
今まで同様、アセットアロケーションの把握は年2回(その際大きく変化してたらリバランス)、モニタリングと積み立て投資は月1回行ないます。低コスト、かつ、よく分散されたポートフォリオを、バイ&ホールドします。
今後、大きな下げ相場が来るかもしれませんが、ポートフォリオのリスクを、自分のリスク許容度の範囲内におさめることを重視し、投資自体にはあまり手間と時間をかけません。
のんびりいきます。それではまた半年後に。
<ご参考その1>
上記商品は、以下のネット証券で購入しました。会社名をクリックすると口座開設(無料)できます。
・楽天証券
・SBI証券
<ご参考その2>
過去15年間のインデックス投資実践記を掲載した私の初の単著「お金は寝かせて増やしなさい」もぜひ読んでみてください。(こちらには実際の投資金額も掲載しています)
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任です。ご自身のリスク許容度の範囲内で。
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