売りたくなったら見る言葉

水瀬ケンイチ

『投資の世界では、感情は必ず間違った方向に投資行動を導くものである。気分の高揚している時(たいていは市場のピーク)は株を買いたくなり、不安を感じる時(たいていは市場が低迷している時)は売りたくなるものである。健全な長期投資にとって、直感こそが敵であり、理性こそが友である』 ジョン・C・ボーグル

敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか
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チャールズ・エリス(著)
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僕の拙い経験的にも、感情に任せて行なった売買が、結果的にうまくいったためしがありません。
内藤忍氏は、著書「内藤忍の資産設計塾 実践編」の中で、これを「感情の罠」と表現していました。経験的な知恵というだけでなく、行動ファイナンスの「プロスペクト理論」によると、これは科学的にも明らかな現象なのだそうです。

僕の投資スタイルは、インデックスファンドのバイ&ホールド戦略です。
一度買ったら、その後にやるべき仕事は、感情を抑えて、「ファンドを売りたくなった時に我慢すること」だけだと思っています。
経験と科学の両面から証明されたジョン・C・ボーグルの言葉は、売りたい病にかかった僕を、今まで何度も救ってくれました。

今後も、何度も何度も、心ゆくまでかみしめたい言葉です。


<ご参考>
他にも、売らずに我慢する身近なテクニックを、いろいろ取りそろえております。
売りたくなったら、こちらのカテゴリーをご覧下さい。
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Posted by水瀬ケンイチ