そんなことができるのか! 三菱UFJ国際投信、「eMAXIS」「eMAXIS Slim」「つみたてんとう」シリーズ等のインデックスファンドのベンチマークを「配当込み指数」へ変更
水瀬ケンイチ

(三菱UFJ国際投信 WEBサイトより)
三菱UFJ国際投信は、「eMAXIS」「eMAXIS Slim」「つみたてんとう」シリーズ等のインデックスファンドのベンチマークを「配当込み指数」へ変更すると発表しました。
これは英断!!
三菱UFJ国際投信 プレスリリース
2019年04月18日 ベンチマークの「配当込み指数」への変更について
上記プレスリリースによると、対象ファンドは、株式・リート等の指数への連動をめざすインデックスファンドとのこと。「eMAXIS」「eMAXIS Slim」「つみたてんとう」シリーズの、株式・REIT等のインデックスファンドは網羅されています。
変更理由にあるように、今まで「eMAXIS Slim」シリーズのインデックスファンドは、超・低コストのトップランナーで素晴らしい反面、ベンチマークのインデックスが「配当除く」であり、実際の原資産である株式やREITからの配当分、リターンがベンチマークから上振れしてしまう状況が常態化していました。
投資家として、ベンチマークを上振れするのはリターンが高くなる(ように見える)ことからヨシとする意見もある一方、インデックスファンドは「ベンチマークに連動する」のが運用目的のファンド(ベンチマークを上回ることを目指すのはアクティブファンド)であるため、上方向だろうが下方向だろうが、ベンチマークからの乖離は評価しづらいという意見もありました。
そのため、「配当除く」インデックス連動ファンドは、いつ、運用会社が「え~、今後は目論見書どおり、配当除くインデックスに連動させます」と開き直って、配当分のリターンを下げてくるかわからないという懸念がどうしても残っていました。
コスト的に最安値を争う<購入・換金手数料なし> シリーズ(ニッセイアセットマネジメント運用)等のライバルファンドは、以前からベンチマークが「配当込みインデックス」であり、「eMAXIS Slim」シリーズはここが泣き所になっていました。
実際には、三菱UFJ国際投信が妙な開き直りで投資家に損をさせたことはなく、いつも「配当除くインデックス」から実績は配当分上振れする運用がなされてきたわけですが、目論見書に書かれている運用方針とは違う運用が行われているのは事実であり、投資家は、過去の実績等から、今後の運用を信用するかしないかを各人が判断する必要がありました。
しかしながら、今回のベンチマークの「配当込み指数」への変更を受けて、その懸念は払拭されることになりそうです。
「eMAXIS Slim」シリーズが、低コストでしっかりとベンチマークのインデックスに連動し、名実ともに、No.1インデックスファンドをライバルと争う環境が整ったのではないかと思います。
やる、やる、と噂では聞いていましたが、ベンチマークの配当の扱いを「配当除く」から「配当込み」に一気に変更することなんて本当にできるのか?(やってほしいけど…)と思って見ていました。
ついにやってくれました。
三菱UFJ国際投信さん、グッジョブ!!👍
2019年04月18日 ベンチマークの「配当込み指数」への変更について
上記プレスリリースによると、対象ファンドは、株式・リート等の指数への連動をめざすインデックスファンドとのこと。「eMAXIS」「eMAXIS Slim」「つみたてんとう」シリーズの、株式・REIT等のインデックスファンドは網羅されています。
1. 対象ファンド
株式・リート等の指数への連動をめざすインデックスファンド
※インデックスファンドに投資するバランスファンドを含み、ETF は除きます。
※対象ファンド一覧は右記よりご覧ください(https://www.am.mufg.jp/text/250874s_190418.pdf)
2. 変更内容
対象ファンドのベンチマークを「配当除く指数」から「配当込み指数」へ変更します。
3. 変更理由
弊社では、これまで株式の指数については、主に「配当除く指数」を使用してまいりました。これは、日常的に広く利用されている指数が「配当除く指数」であったことや、ファンド設定時に「配当込み指数」が公表されていない指数が存在したこと等が主な理由です。
一方、ファンドの運用では保有する資産から配当金を受け取るため、ベンチマークとして採用した「配当除く指数」とファンドの運用結果に配当相当分の差が生じておりました。
こうした状況を踏まえ、『eMAXISシリーズ』、『eMAXIS Slimシリーズ』、『つみたてんとうシリーズ』をはじめとした当社インデックスファンドにおいて、より一層わかりやすい情報提供を行うため、「指数に連動した運用成果を目指す」というインデックスファンドの商品性に、より適した「配当込み指数」に変更することといたしました。
4. 変更時期
2019 年 7 月 1 日(月)および 2019 年 10 月 1 日(火)
(三菱UFJ国際投信 プレスリリース 2019年04月18日 ベンチマークの「配当込み指数」への変更についてより)
変更理由にあるように、今まで「eMAXIS Slim」シリーズのインデックスファンドは、超・低コストのトップランナーで素晴らしい反面、ベンチマークのインデックスが「配当除く」であり、実際の原資産である株式やREITからの配当分、リターンがベンチマークから上振れしてしまう状況が常態化していました。
投資家として、ベンチマークを上振れするのはリターンが高くなる(ように見える)ことからヨシとする意見もある一方、インデックスファンドは「ベンチマークに連動する」のが運用目的のファンド(ベンチマークを上回ることを目指すのはアクティブファンド)であるため、上方向だろうが下方向だろうが、ベンチマークからの乖離は評価しづらいという意見もありました。
そのため、「配当除く」インデックス連動ファンドは、いつ、運用会社が「え~、今後は目論見書どおり、配当除くインデックスに連動させます」と開き直って、配当分のリターンを下げてくるかわからないという懸念がどうしても残っていました。
コスト的に最安値を争う<購入・換金手数料なし> シリーズ(ニッセイアセットマネジメント運用)等のライバルファンドは、以前からベンチマークが「配当込みインデックス」であり、「eMAXIS Slim」シリーズはここが泣き所になっていました。
実際には、三菱UFJ国際投信が妙な開き直りで投資家に損をさせたことはなく、いつも「配当除くインデックス」から実績は配当分上振れする運用がなされてきたわけですが、目論見書に書かれている運用方針とは違う運用が行われているのは事実であり、投資家は、過去の実績等から、今後の運用を信用するかしないかを各人が判断する必要がありました。
しかしながら、今回のベンチマークの「配当込み指数」への変更を受けて、その懸念は払拭されることになりそうです。
「eMAXIS Slim」シリーズが、低コストでしっかりとベンチマークのインデックスに連動し、名実ともに、No.1インデックスファンドをライバルと争う環境が整ったのではないかと思います。
やる、やる、と噂では聞いていましたが、ベンチマークの配当の扱いを「配当除く」から「配当込み」に一気に変更することなんて本当にできるのか?(やってほしいけど…)と思って見ていました。
ついにやってくれました。
三菱UFJ国際投信さん、グッジョブ!!👍
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