VTI、VOOなどメジャーなバンガードETFの経費率改定、もともと安い運用コストがさらに安く!
水瀬ケンイチ

バンガードETF 9銘柄の経費率(エクスペンス・レシオ)が改定されました。
ティッカー | 名称 | 改定後の 経費率※2 | 改定前の 経費率 |
BND | バンガード®・米国トータル債券市場ETF | 0.035%※3 | 0.05% |
VEA | バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF | 0.05% | 0.07% |
VO | バンガード・米国ミッドキャップETF | 0.04% | 0.05% |
VOO | バンガード・S&P500 ETF | 0.03% | 0.04% |
VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 0.03% | 0.04% |
VTV | バンガード・米国バリューETF | 0.04% | 0.05% |
VUG | バンガード・米国グロースETF | 0.04% | 0.05% |
VV | バンガード・米国ラージキャップETF | 0.04% | 0.05% |
VXF | バンガード・米国エクステンデッド・マーケットETF | 0.07% | 0.08% |
(バンガード | バンガードETF®経費率改定のお知らせ(米国時間4月26日付)より)
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)、VOO(バンガード・S&P500 ETF)など、バンガードETFのなかでもメジャーな銘柄の経費率が下がっています。
S&P500に投資するETFに、年率0.03%で投資できるなんてすごい。もともと安い運用コストがさらに下がって、ありがたい限りです。
バンガードの低コストの秘密は、ファンドの投資家がバンガードの株主になるという独特な所有構造にあります。こんな会社は、日本の運用会社にはありません。また、インデックスファンドとETFを一緒に運用すること(マルチ・シェアクラス構造)も特長です。
低コスト化する
↓
顧客に人気が出る
↓
更に、低コスト化する
↓
更に、顧客に人気が出る
↓
更に更に、低コスト化する
↓
更に更に、顧客に人気が出る
という好循環で、どんどん運用コストが下がってきました。投資家と運用会社の Win-Win の関係ができています。バンガードでは、純資産額が増えればコストが下がり、純資産額が減ればコストが上がると説明しています。わかりやすいです。
海外ETFであるバンガードETFに投資することで、米国の投資家による純資産拡大の恩恵を、日本にいながら受けることができます。
ただ、日本の証券会社において海外ETFは、売買や税務処理が「外国株式扱い」になります。国内ETFや投資信託とは違い、少々割高な売買手数料と為替手数料と「手間」がかかります。WEBや書籍等の情報も少ないです。ある程度知識と経験がある方向けの商品だと思っています。
知識と経験がない(あるいは、これから身につける段階)というかたは、国内籍の投資信託である「楽天・バンガード・ファンド」シリーズ等を活用する方がよいと思います。
なにはともあれ、バンガードさんありがとうございます!🙏
今年3月にも、経費率の改定がありました。その時の記事です。
バンガードETF経費率改定、ただでさえ安いコストがさらに安く!
2019年のバンガードETFの経費率(エクスペンス・レシオ)が改定されました。...
<ご参考>
バンガードETFの購入は楽天証券かSBI証券をおすすめします。
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