三菱UFJ国際投信、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬を引き下げ

水瀬ケンイチ

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三菱UFJ国際投信は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬を引き下げると発表しました。

三菱UFJ国際投信 プレスリリース
2019年05月22日 業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施

上記プレスリリースによると、信託報酬引き下げの概要は以下のとおり。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
 信託報酬 年 0.16%以内 → 0.15%以内

米国株投資家に大人気のS&P500連動の米国株式インデックスファンドで、年 0.01% の信託報酬引き下げです。

この引き下げは、「5月14日時点における他社類似ファンドの情報を元に決定されたもの」とのこと。他社類似ファンド? なにか新規設定されたっけ……?

と思ったら、5月14日に楽天投信投資顧問がプレスリリース(該当情報)した、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(投資家による通称:楽天VTI)の投資先である米国バンガードの“VTI”の経費率低下による運用管理費用の引き下げを受けての対抗措置のようです。

まさかの日本で、本家米国バンガードの「バンガード・エフェクト」が発現しました。

バンガード・エフェクトとは、バンガードの低コストファンドにより、競合他社 がコストを引き下げ、業界の平均手数料が下がり始める効果のこと。

米国バンガードによるETFの低コスト化のおかげで、バンガードETFに投資する日本籍投資信託である「楽天・バンガード」シリーズ」も低コスト化する。それに対抗して、「業界最低水準の運用コストをめざす」ことを公表している三菱UFJ国際投信が、「eMAXIS Slim」シリーズのコストを引き下げるという、個人投資家にとって理想的な形です。

相変わらず税抜きコストでNo.1を目指すというスタンス(欲を言えば、税込みでNo.1を目指してほしいですが…)のようですが、それにしても1週間で追随です。

米国バンガードさん、楽天投信投資顧問さん、そしてなにより、三菱UFJ国際投信さん、グッジョブ!👍



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Posted by水瀬ケンイチ