猫に噛まれました
水瀬ケンイチ

(写真はイメージです)
いや、「飼い犬に手を噛まれる」「窮鼠猫を噛む」のようなことわざ的な話ではなく、文字どおり、猫に噛まれました。
じつは近所に、人懐っこくていつもさわらせてくれる猫がいます。近所の猫出没スポットは、夫婦でほぼ完璧に把握しているのですが、ほとんどの猫は声をかけると一目散に逃げていきます(それが自然)。だから、さわらせてくれる猫はなかなかいない貴重な存在です。
その夜、夫婦で散歩をしていて、いつもの場所でいつもの猫を見かけたので、「おーい」と声をかけると「にゃーん」といって来てくれました。いつものように、私たちの足もとに身体をこすりつけたり、私たちが差し出した手を頭ですくいあげるようにじゃれついてきました。
頭を撫でる。あごの下を撫でる。背中のしっぽの付け根のところをポンポン、ポンポン。
猫はお腹を見せてごろんごろん、ごろんごろん。ゴロゴロゴロゴロ……(喉を鳴らす)
水瀬「かわいいのう」
頭を撫でる。あごの下を撫でる。背中のしっぽの付け根のところをポンポン、ポンポン。
猫はお腹を見せてごろんごろん、ごろんごろん。ゴロゴロゴロゴロ……(喉を鳴らす)
水瀬「かわいいのう」
モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ……
いつもより猫のごろんごろんが激しく、だんだんヘブン状態になってきたようです。ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ……(喉を鳴らす)
ガブッ
水瀬「もー甘噛みダメでしょw」
猫はまたお腹を見せて横たわり、ごろんごろん、ごろんごろん。ゴロゴロゴロゴロ……(喉を鳴らす)
モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ……
相方「ちょっと、手が血まみれ!!」
水瀬「え!?」
甘噛みレベルではなく、手の甲に2箇所、手の平に2箇所、合計4箇所にくっきりと牙の跡があり、血がだくだく出ていました。
水瀬「がっつり噛まれてる……」
いまだお腹を見せてゴロゴロと喉を鳴らしている猫に「またね」と言ってお別れをしたあと、急いで家に帰り流水で傷口を洗い流しました。不思議とあまり痛くはなかったのですが、モフっていた猫に噛まれたという事実が予想以上にショックで凹み、その日はすぐに就寝しました。
翌朝、起きると、噛まれた手の平が赤黒く腫れ上がっていました。
水瀬「なんじゃこりゃーーーー!?」
これはアカンということで、風邪の時などにお世話になっているかかりつけ医に診てもらいました。
医者「これ猫に噛まれたの!?」
水瀬「はい。こんなに腫れちゃって、傷口、大丈夫ですかね?」
医者「傷口なんてどうでもいい」
水瀬「どうでもいい」
医者「今すぐ破傷風のワクチンを接種しなさい」
水瀬「破傷風?」
医者「紹介状を書くからすぐに救急病院に行って! 発症したらなかなか治療が難しいので…云々」
医者がまくしたてる言葉をぼんやり聞きながら、そういえば30年ぶりくらいに「破傷風」という言葉を聞いたなぁ、子どもの頃、夏休みにヘドロで汚い川の河口で釣りをしていて、全然釣れなくて面白くないからもう泳ごうという話になった時に、大人から「破傷風になるからやめなさい!」と怒られたなぁと昔の記憶がよみがえってきました。
ちなみに破傷風とはこのような病気です。
犬や猫に噛まれたら感染する可能性があるそうで、病状が進行した状態では現代の医療でも治療効果が限定的とは、侮れません。
その日は休日だったので、紹介状を握りしめてタクシーで救急病院へ行き、ワクチンの注射を打ってもらいました。
猫に噛まれて初めて知ったのですが、破傷風のワクチンは、直後、2ヶ月後、1年後と、合計3回も打つ必要があるとのこと。なんだかおおごとになってきました。その日は夜に、楽しみにしていた若手投資家さんとの飲み会があったのですが、泣く泣くキャンセルし、家で安静にしていました。
おかげさまで今は破傷風が発症(ダジャレではない)することもなく、傷口もすっかり治って元どおりになっています。
でも、いくら猫がごろんごろんしてくれていても、モフり過ぎはよくないなと反省しております。皆さまも、猫のモフり過ぎにはご注意あれ。
P.S
本日も例の猫ちゃんが来てくれたのでモフってきました。ただし短時間だけ😺
その夜、夫婦で散歩をしていて、いつもの場所でいつもの猫を見かけたので、「おーい」と声をかけると「にゃーん」といって来てくれました。いつものように、私たちの足もとに身体をこすりつけたり、私たちが差し出した手を頭ですくいあげるようにじゃれついてきました。
頭を撫でる。あごの下を撫でる。背中のしっぽの付け根のところをポンポン、ポンポン。
猫はお腹を見せてごろんごろん、ごろんごろん。ゴロゴロゴロゴロ……(喉を鳴らす)
水瀬「かわいいのう」
頭を撫でる。あごの下を撫でる。背中のしっぽの付け根のところをポンポン、ポンポン。
猫はお腹を見せてごろんごろん、ごろんごろん。ゴロゴロゴロゴロ……(喉を鳴らす)
水瀬「かわいいのう」
モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ……
いつもより猫のごろんごろんが激しく、だんだんヘブン状態になってきたようです。ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ……(喉を鳴らす)
ガブッ
水瀬「もー甘噛みダメでしょw」
猫はまたお腹を見せて横たわり、ごろんごろん、ごろんごろん。ゴロゴロゴロゴロ……(喉を鳴らす)
モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ、モフモフ……
相方「ちょっと、手が血まみれ!!」
水瀬「え!?」
甘噛みレベルではなく、手の甲に2箇所、手の平に2箇所、合計4箇所にくっきりと牙の跡があり、血がだくだく出ていました。
水瀬「がっつり噛まれてる……」
いまだお腹を見せてゴロゴロと喉を鳴らしている猫に「またね」と言ってお別れをしたあと、急いで家に帰り流水で傷口を洗い流しました。不思議とあまり痛くはなかったのですが、モフっていた猫に噛まれたという事実が予想以上にショックで凹み、その日はすぐに就寝しました。
翌朝、起きると、噛まれた手の平が赤黒く腫れ上がっていました。
水瀬「なんじゃこりゃーーーー!?」
これはアカンということで、風邪の時などにお世話になっているかかりつけ医に診てもらいました。
医者「これ猫に噛まれたの!?」
水瀬「はい。こんなに腫れちゃって、傷口、大丈夫ですかね?」
医者「傷口なんてどうでもいい」
水瀬「どうでもいい」
医者「今すぐ破傷風のワクチンを接種しなさい」
水瀬「破傷風?」
医者「紹介状を書くからすぐに救急病院に行って! 発症したらなかなか治療が難しいので…云々」
医者がまくしたてる言葉をぼんやり聞きながら、そういえば30年ぶりくらいに「破傷風」という言葉を聞いたなぁ、子どもの頃、夏休みにヘドロで汚い川の河口で釣りをしていて、全然釣れなくて面白くないからもう泳ごうという話になった時に、大人から「破傷風になるからやめなさい!」と怒られたなぁと昔の記憶がよみがえってきました。
ちなみに破傷風とはこのような病気です。
破傷風とは、傷口に感染した破傷風菌がつくる毒素によって、開口障害(口が開けにくくなること)や排尿障害、けいれんなどをきたす病気です。
1968年に破傷風に対する予防接種が導入されて以降、日本における症例は激減していますが、201...
犬や猫に噛まれたら感染する可能性があるそうで、病状が進行した状態では現代の医療でも治療効果が限定的とは、侮れません。
その日は休日だったので、紹介状を握りしめてタクシーで救急病院へ行き、ワクチンの注射を打ってもらいました。
猫に噛まれて初めて知ったのですが、破傷風のワクチンは、直後、2ヶ月後、1年後と、合計3回も打つ必要があるとのこと。なんだかおおごとになってきました。その日は夜に、楽しみにしていた若手投資家さんとの飲み会があったのですが、泣く泣くキャンセルし、家で安静にしていました。
おかげさまで今は破傷風が発症(ダジャレではない)することもなく、傷口もすっかり治って元どおりになっています。
でも、いくら猫がごろんごろんしてくれていても、モフり過ぎはよくないなと反省しております。皆さまも、猫のモフり過ぎにはご注意あれ。
P.S
本日も例の猫ちゃんが来てくれたのでモフってきました。ただし短時間だけ😺
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