東証上場の国内ETFで、信託報酬 年0.0858%(税込)の超・低コストな全世界株式型ETFが設定される。インデックスファンドに追いつき追い越したコスト最安クラスが登場!
水瀬ケンイチ

日本経済新聞によると、三菱UFJ国際投信は近く、新興国を含む世界全体の株式に分散投資する「MSCI全世界株指数」連動で信託報酬 年0.0858%(税込)の超・低コストな新ETFの設定を東証に届け出るとのこと。
■三菱UFJ国際投信、ETF運用手数料を世界最低に■ネット証券は公募投信などの売買手数料を相次ぎ撤廃■国内は「小粒」投信乱立し、手数料高止まりの要因に
インデックスファンドの低コスト競争に押され気味で、コスト負けしつつあった国内ETFですが、ここへきて個人投資家の資産運用のコアになり得る全世界株式クラスのETFで、インデックスファンドに負けず劣らずの超・低コストなものが上場されることになります。
この新ETFの信託報酬 年0.0858%(税込)というコスト水準は、インデックスファンドの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬 年0.1144%(税込)を凌駕する超・低コストっぷりです。
また、私がメインで投資している海外ETFの「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(ティッカー:VT)の経費率(トータル・エクスペンス・レシオ)は年0.09%です。VTの超・低コスト水準を超えてくるとは、正直ビックリです。
すでに国内株で個別株投資をメインでやっているかたや、分配金を再投資するのではなく「現金で受け取り使っていきたい」というかたは、インデックスファンドよりもETFで国際分散投資した方がなじみやすいでしょう。
ただ、東証に上場されている国内ETFは、市場価格と基準価額の乖離が小さくない場合があるので、割高に買ったり割安に売ってしまったりする可能性が否定できません。
乖離抑制策のひとつが東証のマーケットメイク制度だと考えられますが、三菱UFJ国際投信の新ETFがその対象になるのかどうか、公式の詳細情報を待ちたいと思います。
三菱UFJ国際投信さん、国内ETF市場に喝を入れる新ETFの設定、グッジョブ!!👍
<ご参考>
【全世界株式】低コストインデックスファンド徹底比較(2019年9月末) 「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が高評価! - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
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