つみたて投資に最適な日は毎月●日!
水瀬ケンイチ
モーニングスターに「つみたて投資に最適な日は何日?」というおもしろいデータが掲載されています。
「つみたてNISA」制度が始まった18年1月から直近までの約2年半で、何日に積み立てるとリターンがいちばん高いかを調べたものです。
結果はズバリ、積み立てるのには毎月24日が最高で、9日が最悪というデータが出ていました。
先進国株式の場合、24日のパフォーマンスが 8.57% であるのに対して、9日は 4.50% と結構差がついてますね。
自分の場合、インデックス投資の退屈対策として、毎月の積み立て日は月内で好きな日を毎月自由に選ぶという「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」をやっています。
振り返ると、相場が動かなかったり、仕事が忙しかったりで、月末近くになってしまう月が多かったように思います。でも、積み立てタイミングを1週間くらい早めたほうが、少なくともこの2年半はよかったということのようです。
ただ、上記記事には、「この検証は、過去2年半のものに過ぎないが、この期間を長く伸ばしてみても、『毎月の何日に積立日を設ければ、最も効率的な積立投資ができるのか?』という疑問の答えには結びつかない」と述べています。
過去そうだから、今後もそうだとはいえないということだと認識しました。
そして、投資タイミングよりも、何に投資したかの方がパフォーマンスに与える影響がはるかに大きいという資産配分の重要性を述べて記事は締めくくられています。
たしかに。
上記グラフで見ると、先進国株式、国内株式、バランス(8資産均等)のパフォーマンスの棒グラフの長さ自体の水準が全然違います。この調査期間ではオレンジ色の先進国株式が長く、水色の国内株式が短く、積み立て日の差なんかよりもずっと大きな差があります。
資産配分で運用資産の値動きの8~9割は説明できてしまうという調査結果が、洋の東西を問わず出ています。投資タイミングより資産配分だいじ。
積み立て投資に最適な日のデータは、参考情報として頭の片隅においておきつつ、所定の資産配分をキープした資産運用を続けたいと思います。
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