2020年6月末の資産配分(アセットアロケーション)と主な投資商品、今後の投資方針
水瀬ケンイチ
毎年2回、6月末と12月末に資産配分(アセットアロケーション)の把握をしています。
2020年6月末の資産配分を確認しました。この半年の間に、「コロナ・ショック」という株価暴落がありました。果たしてどうなっているのでしょうか。
資産配分(アセットアロケーション)
日本株式 5.2%先進国株式 55.1%
新興国株式 9.3%
REIT(国内外) 2.0%
外国債券 1.9%
日本債券 26.6%
半年前と比べると、ほとんど変わりません。しいていえば、債券クラスが1%弱大きくなっています。株価暴落があったので、債券比率が大幅に上がったかもしれないと思っていたので、少々肩透かし気味です。
コロナ・ショックも、半年スパンで資産配分を見ると、まるで何もなかったかのような感じです。
有効フロンティアは厳密に追い求めておらず、期待リターンとリスクをざっくりと把握しています。たいしたアセットアロケーションではないので、マネしない方がよろしいかと思います。
なお、山崎元氏と私の以前の共著「全面改訂 ほったらかし投資術」で山崎氏が提示したシンプルな資産配分と異なりますが、株式部分の期待リターンとリスクの水準はあまり変わりません(考え方は過去記事参照)。
2020年6月末時点の主な投資商品
■日本株式
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)の日本株式部分
・日本株式インデックスe
・<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
・三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) ←積み立て中
■先進国株式
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)の先進国株式部分
・iShares Core S&P 500 ETF (IVV)
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
・たわらノーロード 先進国株式
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス ←積み立て中
■新興国株式
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)の新興国株式部分
・Vanguard Emerging Markets ETF (VWO)
・野村インデックスファンド・新興国株式
・たわらノーロード 新興国株式
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス ←積み立て中
■日本債券
・個人向け国債 変動10年 ←積み立て中
■外国債券
・GS米ドルMMF(海外ETFの分配金の一時留保)
上記以外にも細かい投資商品があったりなかったりしますが、主なものは以上です。
運用コスト最安値クラスで、コスト引き下げに積極的な運用会社の商品を選んでいることで、運用コスト引き下げの恩恵を受けています。
この半年間でも、VTやVWOといったバンガードのETFは、運用コスト(エクスペンス・レシオ)が、VTが年 0.09% → 0.08%、VWOが年 0.12% → 0.10%と下がりました。
<該当記事>
2020/02/29 バンガードETF、経費率改定のお知らせ(米国時間2月27日付)。VTやVWO等の低コストETFがさらに低コストに - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
また、ブラックロックのIVVも年 0.04% → 0.03%と運用コスト(エクスペンス・レシオ)が下がりました。
<該当記事>
2020/06/27 「iシェアーズ・コア S&P500 ETF」(IVV)など米国株ETF3銘柄がコスト引き下げ - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
積み立て用のインデックスファンドは、引き続き、eMAXIS Slim シリーズ(国内株式、先進国株、新興国株)に揃えています。
この半年で、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、信託報酬が年 0.0965% → 0.0930%と下がりました。
<外交記事>
2020/02/25 「eMAXIS Slim 先進国株式」が信託報酬引き下げ、野村からは期間限定で信託報酬0%のインデックスファンド登場 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
低コストファンドが人気で純資産が流入し、さらに低コストになるという好循環の恩恵を受けています。
以前はコア&サテライト戦略のサテライト部分として、少額のアクティブファンドも保有していましたが、現在はない状態が続いています。かわりとなる候補商品はいくつかあり、ウォッチしていますが、投資するには至っていません。
今後の投資方針
今まで同様、アセットアロケーションの把握は年2回(その際大きく変化してたらリバランス)、モニタリングと積み立て投資は月1回行ないます。低コスト、かつ、よく分散されたポートフォリオを、バイ&ホールドします。
今後、大きな下げ相場が来るかもしれませんが、ポートフォリオのリスクを、自分のリスク許容度の範囲内におさめることを重視し、投資自体にはあまり手間と時間をかけません。
のんびりいきます。それではまた半年後に。
<ご参考その1>
上記商品は、以下のネット証券で購入しました。会社名をクリックすると口座開設(無料)できます。
・楽天証券
・SBI証券
<ご参考その2>
過去15年間のインデックス投資実践記を掲載した私の初の単著「お金は寝かせて増やしなさい」もぜひ読んでみてください。(こちらには実際の投資金額も掲載しています)
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任です。ご自身のリスク許容度の範囲内で。
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